研究紀要第41号 学習指導の個別化 個を認める研究 - 020/044page

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国語科学習指導案 昭和55年11月10日 第5学年1組
   
  指導者 湯野小教諭 佐藤  勲

1.研究主題「個を認める研究」
  −学習意欲を高めるために−

 学習を進めるための前提として大切なのは児童の学習意欲である。
 しかるに,意欲をもたせ,積極的に学習に取り組ませるための具体的な方法については,いつも実践の場で問題にされながらも,いまだに適切な方法は見い出されていない。
 本研究では,児童の個性と学力に応じて,意図的・計画的に,まんべんなく「個を認める」はたらきかけがなされていけば,その「認められた」ことが契機となって,どの児童も意欲的・積極的に学習に取り組むようになるのではないかと考え,一斉指導における「個を認める」はたらきかけのあり方を追求する。 学習を進めるための前提として大切なのは,児童の学習意欲である。
 しかるに,意欲をもたせ,積極的に学習に取り組ませるための具体的な方法については,いつも実践の場で問題にされながらも,いまだに適切な方法は見い出されていない。
 本研究では,児童の個性と学力に応じて,意図的・計画的に,まんべんなく「個を認めるはたらきかけ」がなされていけば,その「認められた」ことが契機となって,どの児童も,意欲的・積極的に学習に取り組むようになるのではないかと考え,一斉指導における「個を認める」はたらきかけのあり方を追求する。

2.研究主題の解決策

  (1) 前提条件  
    @ 一人一人の児童の性格と学力とを把握し,個を生かすために,下記の資料を活用する。
・Y−G性格検査 ・学力検査  ・知能検査  ・前学期の成績  ・事前テスト
A 授業の中で,児童の主体的な活動の時間をできるだけ多くとり,教師はその間個別指導に努める。
 
  (2)解決策  
    授業ごとに,あらかじめ3〜4人の児童を決めておき,その子たちを授業の中で「認める」場を意図的・計画的に設定し,短時日のうちには,少なくとも1回は,どの児童も「認める」ようにする。このことを継続して行なう。  
     
  3.研究主題と本時とのかかわり  
 
児童名
前学年評定
学力SS
知能SS
Y−G性格類型
所        見
A
3
61
50
C'
・気が弱く,あがり易い。あっさりしない。
・発言は少ないが,きちょうめんでやる気がある。
B
4
62
51
A'
・活発で,人と一緒にはしゃぐことがすき。のんき。
・落ち着きが足りないが,仕事はていねい。
C
2
51
51
B'
・考え方が大ざっぱでのんき。社交性がある。
・気が向くと本気でやるが,学習に意欲が足りない。
D
3
49
45
E'
・情緒が安定,やや内気。
・やることはていねいだが,積極さが足りない。
 

1.単元名 感動を力強く(詩を書こう)

2.単元の目標

(1) 語句の選び方,連構成を工夫して,感動を力強く的確に詩に表現することができるようにする。
(2) 名詞止めや繰り返し,省略法など効果的な叙述の仕方を工夫することができるようになる。
(3) 比喩表現や擬態語などを使って,感動や情景をより的確に表現することができるようにする。

3.指導計画……(総時数6時間)

(1) 一行詩を作る。……(1時間)
(2) 三つの詩を読み,その感動と表現の工夫について理解を深める。……(3時間)
  ・「しもやけ」……(1)(本時)


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