研究紀要第41号 学習指導の個別化 個を認める研究 - 040/044page

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6.過程

段階時間
指 導 内 容
留   意   点

めあて

つかむ
3分

1 学習のめあてをつかませる
いくつかの立体を観察し,共通な性質を見つける。
○直角柱(三角柱,四角柱,五角柱,六角柱),直円柱などでできている実生活で役立っているもの(菓子の容器など)を提示する。
○立体の実物を使って,用語「立体」を知らせる。





5分
2.観察の観点について話しあわせる。 ○第4学年で学習している立方体,直方体の調べ方を思いおこさせる。
○児童から出た観察の観点を本時の目標にせまる観点として焦点化する。





10分
3.いくつかの立体模型を観察させ,共通な性質を見つけさせる。 ○P42のプリントを配布する。
○グループに立体模型(三角柱,四角柱,五角柱,六角柱)を与え,観点項目別に調ベさせる。

 ※〔B〕に対する援助−グループでの活動のあり方
 (積極的だが確実さに欠ける子どもなので,グループ学習のなかで助言し,意見をまとめさせたい。)






20分
4.共通する性質をもとに角柱の概念を理解させる。
  (1) グループで調べたことを発表させる。
(2) 調べたことから角柱の共通点を指摘させたしかめさせる。
(3) 用語を理解させる。
    ・角柱
・底面
・側面
  (4) 角柱の共通する性質を用語を用いてまとめさせる。
(5) 直方体や立方体と四角柱との関係を理解させる。
5.角柱の性質をもとに円柱の概念を理解させる。


  




○発表内容をTPの上でまとめる。
 ※〔B〕に指名−角柱の共通点
 (グループ活動の際に援助しておいたので全体のなかで発表させる。)
○上の面と下の面の平行は直観により,分からせる。
○上の面と下の面が合同であることは,TPシートに下の面をうつしとり,そのうつしとった図を上の面にのせて,かさなるかどうかでたしかめさせる。
○まわりの面と下の面とが垂直であることは,図のように三角定規を あててたしかめさせる。
三角定規を あててたしかめさせる
○立体模型によって三角柱を例にとり,説明する。
○角柱の上部をも,底面ということをはっきりおさえさせる。
 ※〔C〕に指名−底面,側面の理解
 (最近学習意欲が見られるようになったので,この機会に認めてやりたい。)
○円柱については,角柱との比較から円柱,底面,側面の用語を理解させ性質をとらえさせる。
 ※〔A〕に指名−円柱の概念の理解
 (理解力がある子なので,この場で発表させ,さらに図形に対する見方を深めさせたい。)




7分
6.まとめさせる。
  (1) 学習内容を整理する。
(2) 次時の予告をする。
    ・高さと角柱の展開図


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