研究紀要第42号 教育相談における心理検査の活用 - 013/029page
知能・学力の関係
※OA(オーバーアチバー)UA(アンダーアチバー)
性格検査
Y−G性格検査(実施)
・Y−G性格検査プロフィール
判定( 型)
プロフィールから見た性格の特徴
その他の検査
この様式は,中学生の個人結果整理表の一例であるが,ここには,必要な時にすぐに担任の話を聞くことができるように,各学年の担任名を記入する欄を設けてある。
また,知能と学力については,グラフを作ることにより学業不振児を発見することができ,数種の心理検査との関連を見ることで,学業不振の原因を明らかにできるものと考える。従って,その他の検査のところには,AAI(学習適応性検査)や,また,学校の実情及び個々の生徒の問題行動の内容により,GAT(不安傾向診断検査)とかDAT(問題性予測検査)等の検査の記録もできるように配慮をしておくと,たいへん便利である。
(2) Y−G性格検査の活用
Y−G性格検査は個人検査ではあるが,学級経営,H・R経営の中でも活用することができる。個人の集団の中での性格的な位置づけについて見ていくことが可能である。
ここでは,S小学校の6年3組の事例を基に,学級経営への生かし方,またその学級の中の学業不振児Aを取りあげ,その子供の個人理解への生かし方を紹介する。
@ 学級経営への生かし方