内 容
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教育課程を管理するとい うことは,教育課程の編成 実施,評価改善という一連 の活動が,適切かつ効果的 に行われるよう配慮し,必 要な手だてを講ずることを いう。
即ち,教育課程がどのよ うに編成され,計画され, 実施され,どのような教育 効果をあげているかを的確 に把握し,これらについて 必要な指導助言,連絡・調整 等の措置をとることである.
教育課程管理の機会は, 1計画段階における編成管 理,2実施段階での実施管 理,3評価段階での評価管 理の3過程になる。
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教育課程の管理とは,学 校における指導計画を効果 あらしめるための諸条件の 整備とその運営をいう。
学校が教育指導を展開す るに当たって,教育課程の 編成,実施,評価の一連の サイクルが有効に働くこと がもっとも重要である。こ のサイクルを効率的・能率 的に働かすことが管理であ る。
このために必要な組織づ くりとその運営が課題であ る。一定の制約条件のなか で,いかにしたら効果的な 教育実践を可能にできるか が管理の仕事である。
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教育課程は編成の段階の 計画管理,その計画が予定 どおりに進行しているかど うかをチェックする実施管 理、そして,計画に掲げた 目標にてらして評価する評 価管理の三段階が考えられ る。そして,この計画―実 施―評価は一つのマネージ メント・サイクルとしてと らえられなければならない。
目標を定めて計画を立て 実施に移し,その結果を目 標にてらして評価する。そ して,この評価が,また, 次の計画にはねかえられな ければならない。こうした サイクルは一つ一つの単元 にもあり,おのおのの教科 にもあり,教育課程全体に もある。教師の主体的な努 力に支えられた計画―実践 ―評価の日常的な積み重ね こそが,やがて教育課程の 改善につながるのである。
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教育課程の管理は,その 計画管理,実施段階におけ る授業管理,そして評価管 理が近代管理としてのマネ ージメント・サイクルに合 致していなければならない。 マネージメント・サイクル とは「管理の循環」という ことであり,教育課程の管 理がマネージメント・サイ クルで動くということは, 教育という仕事の連続的な 流れとしてとらえるという ことである。しかも,この 流れは,直接的な上方から 下方へと向かう一方的な流 れではなく,上方から下方 そしてまた,下方から上方 へと円環現象としてとらえ られなければならない。即 ち,管理もこの環流に即し てあるわけで,それがマネ ージメント・サイクルなの である。それはPlan(計画 Do(実施),See(評価)と いうシューマをもってあらわすことができるのである。
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