研究紀要第49号 「登校拒否タイプ別治療方法の研究」 -012/038page
的徽候をもつ登校拒否なのかをみわける。
・ 登校拒否のタイプとしてのアウトライン
・ 不登校の原因などをとらえる
登校拒否的徴候指数 ←
A 長欠児童・生徒類型分類チェックリスト → 怠休的徽候指数 ↓
↓
神経症的登校拒否
B パーソナリティと適応テスト <PAI等> 怠休(学)的登校拒否 ↑
↓
↓
↑ ノイローゼ傾向をみる 非行傾向をみる
注 A.被検者は親と学級担任であり適用範囲は小学生から高校生まで。
B.被検者は当該生徒で適用範囲は中学生から高校生まで。
※ 単にみわけることを目的とする場合はAの選択だけでよい。なお,Aの様式は当センター紀要37号P.4〜5参照。
2 情緒的側面での問題をとらえる
A.描画テスト<人物・樹木画など>
B.カラーテスト
C.絵画欲求不満テスト<PFスタディ等>
D.絵画統覚検査<TAT等>
○ とらえられる問題点としては
・ 抑制されている特質
・ 拒否している特質
・ 抑圧されている特質
・ 不安の原因となる特質
・ 行動欲求など
注 A〜Dの被検者は当該児童生徒
適用範囲A・Bは小学生から高校生まで
C.小学校3年生以上
D.小学校5年生以上
※ TATについては集団を対象に質問紙法によって実施できる検査用紙が市販されている。3 本人のもつ不安感情の向けられる対象や,不安によって生じる行動をとらえる。
A.不安傾向診断テスト <GAT等>
B.不安診断検査 <CAS等>
○ とらえられる問題点としては,
・ 学習・対人・孤独・自罰などの不安感情。
・ 過敏・身体・恐怖・行動などの不安により生ずる行動傾向の問題。
注 A・Bとも被検者は当該児童生徒
A.小学校4年生以上から高校生まで
B.中学生から高校生まで4 家庭や学校における本人の適応状態や心理的を安定度での問題をとらえる。
A.学習適応検査 <AAI等>
B.適応性診断検査 <DAI等>
○ とらえられる問題としては,
・ 学習態度
・ 学習環境
・ 適応状態等
注 A・Bとも被検者は当該児童生徒
A.小学生から高校生まで
B.中学生から高校生まで
※ 3,4の検査は,1,2の検査で神経症的登校拒否としてとらえられた児童生徒を対象に適宜選択する。5 本人のもつ不適応性格から反社会的問題行動にはしる危険性をとらえる。
A.問題性予測検査 <DAT等>
B.問題行動早期発見テスト<PPC等>
○ とらえられる問題点としては,
・ 反抗傾向 ・ 欲求不満耐性