研究紀要第50号 「学校経営改善に関する研究 第2年次」 -045/071page
づく対策についてある程度述べているが,本研究においては,特に「教育課程評価」に焦点をしぼり,評価過程における実際の評価活動をいかに進めるかを,具体的に提示することであろう。
小・中学校の両調査から考察した場合,意識・組織・計画における様々な問題点と同時に,評価活動の実施方法そのものに対する問題点も数多くあがってきていることに注目したい。したがって,教育課程評価の研究は,経営的な発想に基づく評価の方法に求めることが大切であるといえよう。換言すれば,調整化(意識)・組織化・計画化を含めた具体的な評価方法のすすめ方こそ,本研究の目指す方向であろう。即ち,効果的な評価活動をすすめるための評価票(試案)の開発こそ,研究の焦点であると同時に,課題解決の決め手となると考えられる。
〈参考文献〉
注1 「学校経営と教頭の役割」 牧 昌見 ぎょうせい 注2 「教育課程の目標管理」 伊藤 和衛 明治図書 注3 「教育学課座7 教育課程の理論と構造」 安彦 忠彦 学習研究社 注4 「新しい学校経営の条件」 原 実 学陽書房 注5 「教育評価事典」 岡津 守彦 国土社 注6 「教育学講座7 教育課程の理論と構造」 安彦 忠彦 学習研究社 注7 「現代学校教育全集4 教育課程の編成」 奥田真丈・熱海則夫 ぎょうせい 注8 「自己学習能力を高める教育の探求」
――教育課程のPDSと学校経営―― 牧 昌見 教育調査研究社 注9 「教育課程編成の手引」 福島県教育庁義務教育課編