研究紀要第51号 「学習指導の個別化 個に応ずる研究」 -050/080page

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Y−G性格検査プロフィ−ルと所見(B子の例)
Y−G性格検査プロフィ−ルと所見(B子の例)
Y−G性格険査から見た性格の特徴 情緒安定,社会的適応,消極型に近いが,因子間のまとまりの悪い点がある。特にこの型にしては,情緒の安定性が弱く,劣等感が大きく,極めて神経質である。また,ものにこだわり,弱気なのに社交的といった矛盾する因子もみうけられる。
教師のかかわり 神経質になりすぎて行動できない点,生活全般にわたって自信の持てない要因があれば,それを取り除くような援助が望まれる。

ここには,Y−G性格検査の結果から見た性格と,その性格を生かした教師のかかわり方の例を示した。

イ 徴候観察記録

日常生活の様子や,学習に対する取り組み方,日々の英語授業における活動の状況,業間における質問の内容やその指導について,その都度記録,累積し,生徒一人一人の特性を具体的な場でとらえることにより,個によりよく応じようとしたものである。特に,質問を通しての生徒とのかかわりについては,個別指導上重要な記録となったと考えている。

したがって,個別化をはかるための有効な資料にもなったことから,「学習指導カード」と並列にして,その例を示した。(P58,参照)

ウ 英語の学習についてのアンケ−ト

生徒一人一人の英語の学習への対処の仕方や,英語に対する興味・関心などの意識を知るために,次のようなアンケ−トを実施した。

なお,これらは,事前,事後の情意面や,英語学習に対する取り組み方などの変容を知り,そこから解決策の効果の判定を見るための,一つの検証資料として使用した。

その具体的内容の主なものは次の通りである。

○ 予習的課題による予習,復習に対する変容
○ 3領域4技能とのかかわり
○ 「学習のめあて表」の効用
○ つまずきやわからないことへの対処の仕方

次ぺ一ジにその実例を示した。


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