研究紀要第51号 「学習指導の個別化 個に応ずる研究」 -049/080page
3 研究の実際
(1) 研究の経過
[1] 研究協力校及び研究協力委員の委嘱
研究協力校及び研究協力委員は,福島市教育委員会の推薦によって委嘱した。
57.4.1
・研究協力校
福島市立岳陽中学校
(校長・丹治和一,10月より羽田義光)
・研究協力委員
福島市立岳陽中学校教諭
小林昭蔵 橋本倫子 斎藤進一[2] 研究委員会
○ 第1回所内研究委員会 57.4.8 昨年度の研究概要と本年度の研究方針 ○ 第2回所内研究委員会
本年度の研究主題57.4.22 ○ 第3回所内研究委員会 57.5,17 ○ 第4回所内研究委員会
研究紀要のプロット検討
本年度の研究構想57.11.22 ○ 第1回全体研究委員会
研究趣旨の説明57.5.26 ○ 第2回全体研究委員会
研究主題とその解決策の設定
事前調査の項目設定57.7.19 ○ 第3回全体研究委員会
研究の反省58.1.13 [3] 研究資料の事前準備
以上完了57.8月下旬
○ 学習形態の検討と決定(分枝型学習) ○ 研究資料の様式検討と作成
・学習指導カード
・徴候観察記録
・学習のめあて表
・形成的評価問題と補説問題
・コース別学習課題
・自己評価票○ Y-G性格検査の実施 ○ イメージテスト(SD法)用紙の作成 ○ 事前(後)テスト問題の作成 ○ 英語学習についてのアンケート調査内容の検討と実施,整理(事前) ○ 英語学習についての作文(事前) [4] 授業研究の実施
第1回授業研究
“Lesson 5 From Mike's Diary” (7/8時限)
○学習指導案作成 57.9.2
○研究授業及び事後研究会の実施57.9.10
第2回授業研究
“Lesson 6 A Letter from Mary” (4/10時限)
○学習指導案作成 57.9.16
○研究授業及び事後研究会の実施57.9.28
第3回授業研究
“Lesson 8 Africa”(4/10時限)
○学習指導案作成 57.10.13
○研究授業及び事後研究会の実施57.11.16 [5] 検証資料の作成,分析,事前との比較
○事後テストの実施
○イメージテストの実施
○英語学習についてのアンケート調査の実施
○英語学習について感想文
以上完了 57.12.4(2) 研究の内容
[1] 個の特性把握のための調査・検査
ア Y−G性格検査
学習指導において,生徒一人一人の性格を十分にとらえ,個の性格に応じた働きかけをしていくことが重要である。
性格は,生まれつきの気質の上に,本人をとりまく環境や体験,あるいは生活習慣などの影響を受けて形成されるものである。これを日常生活の観察,家庭訪問,性格検査などから総合的にとらえていくのである。この検査は,広く活用されている検査で,児童生徒の情緒の安定性,社会的適応性,活動性,衝動性,内省性,主導性の六つの面から性格をとらえることができる。