研究紀要第52号 「教育課程の実施に関する研究」 -015/090page
He went home after dinner.I was very sleepy and didn't do my homework. (New Horizon English Course 2,Lesson 3) 1.前時までの復習
(1) 前時までの動詞,be動詞,規則動詞の過去等を含む文の提示と反復練習 2.導入・展開
(1) 新出不規則動詞の過去went,got,did,cameを含む文の導入と練習 (2) 上記の動詞及び既習の動詞を使って,昨日の行動についてT−S,S−Sの問答練習 (3) これらの動詞を使って,昨日の行動について,自由に英語で書かせてみる。
〈以下略〉
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・3.家庭学習として,既習の語句,文型を用いて,日曜日に行ったこと,思ったこと等を自由に英文でまとめさせる。
(1) 事前指導
[1] どんなことを書くのかをよく考えてからまとまりのあることを書く。
[2] 今までに学んだ動詞を十分生かす。
[3] 英文は10文位を限度として書かせる。(2) 事後指導(作品の処理と評価)
いくつかの作品(良い例,悪い例)を原文のままトラペンアップによるTPを作り授業に生かす。
[1] 作者に自分の作品を読ませる。
[2] よく分からないところは他の生徒に質問させる。
[3] 語法上の誤りの箇所を全員に発見させ,正しい表現に訂正させる。
[4] どの作品にも賞賛の言葉をそえてやる。
(ウ) 書かれていることの内容を読み取って,それについて,書くこと。 (イ)が,与えられた材料を含めて,自分の発想によって書くことを行わせるのに対して,ここでは,書かれていることの内容があって,それを読み取った上で,それに関して書くことになる。したがって,「読むこと」の指導事項(I)「書かれていることの内容を全体としてまとめて読み取ること」とも関連があり,「読むこと」の指導がその前提となる。
「書かれていることの内容を読み取る」ことは,一語,一句,一文の意味,内容をつかむだけでなく,内容を全体としてまとめて読み取り,何について書かれたものであるかが理解できることである。「書かれていることの内容」はさまざまなものが考えられるが,これらの書かれていることの内容を読み取って,それについて書くことになるので,読んだものに対しての自分の感想を書いたり,内容のあらすじや要約を書いたり,手紙を読んでその返事を書いたりするなど,いろいろな場合が考えられる。それらを,それぞれの学年の目標や言語材料に応じて段階的に指導していくことになる。
〈 指導事例 〉
Picasso was the “youngest” painter whose name is known all over the world.Young people always try something new.They welcome new ideas.They arenever satisfied.Picasso was just like such a young man.He tried new things one after another.
At the age of ninety Picasso was still working with his paints and brushes.And he was always interested in starting a new picture.
Older people are often afraid of trying new things.They like to repeat their successes.But Picasso was different.He continued to look for new ideas and new ways to paint his pictures.No one knew what to expect from him next.