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歌いだしの音は,声を“ずりあげる”あ
とならぬように注意する。なぜなら,和音のときに響きが濁るもとになる。4拍目“う”は,“あ”と同じピッチに必ずもどるように注意する。 |
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3度の和音を美しく響かせる。高音部の2小節目,“ひ”の2分音符は,エネルギーをじゅうぶんもたせて,低音部の“あきの”をしっかりと支える。他のパートに対する心遣いを示す。この歌いだしのフレーズを上手にひきついでいくことが大切である。しかも,低音部は歌いおくれがないように,教師は,児童に心の準備をさせなくてはいけない。このアンサンブルが見事にできるということは,教師の指揮法の明確さによるものと思われる。なぜなら,児童に積極的に表現しようとする心構えを持たせることは,指揮者の音楽性とその技法の高まりによるものと考えることができるからである。 |
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“もみじ”の歌唱のねらいに,旋律の美しさを感じ,レガートな表現をすることをあげることができる。したがって,この部分は,大きな流れを感じて,“ゆうひに”をきわめてたっぷりと歌うようにする。児童は,“ゆ・う・ひ・に”と,マルカートぎみに歌いやすい。とくに,教師が大きな声で歌うことを望んだ場合,ややもすると,大きなフレーズとして感じ取ることができなく,こま切れな歌いかたで,ただ元気よくだけ歌いやすい。元気よく大きな声で歌うこと自体はとても良いことである。しかし,ここでは2小節をたっぷりと大きな流れを感じて,しかもレガートで歌うことが望ましい。“ゆ
う
ひに”と“う”だけ強く歌うことがないよう,発音やアクセントに気をつける。 |
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ユニゾン(同音)のピッチをそろえる。 |
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発声練習で音程の跳躍の練習として取り扱うことが大切である。なぜなら,このフレーズを豊かに表現させることが,この曲をもりあげる基となり,“やま”を美しく,しかも豊かに響く声で歌うことにより,音楽を更に発展させようとする気持ちが育つものである。地声で怒嶋って“やま”の,“ま”がとび出したり,逆に,“ま”を声を出さないで弱々しくなってしまっては困る。 |