研究紀要第53号 「学習意欲を高める心理的治療への理論的アプローチ 第1年次」 -041/042page
担 当 者
折笠 仙衛 佐藤 晃暢 鴫原 弥
小川兼太郎 佐久間益郎 五十嵐昭義
研究協力校
福島市立鎌田小学校・福島市立福島第三中学校主な参考図書
○東京学芸大学紀要―第33集
○現代教育研究3(学習の構造) ―日本標準テスト研究会
○無気力の心理学一中公新書
○学習指導実践シリーズ1〜5―図書文化
○心理学(人間行動の科学) ―ナカニシヤ出版
○講座学業不振対策1〜3―明治図書
○怠学の心理とその指導―学事出版
○学習意欲をどう引き出すか―学事出版
○家族精神医学1〜4―弘文堂
○学力向上要因診断検査(FAT)手引―日本文化科学社
○最新生徒指導シリーズ3―図書文化社
○心理療法の技術と実際―日本文化科学社
○読書療法―文教書院
○教育心理18巻45号―日本文化科学社
○臨床心理用語事典―至文堂
○行動療法の理論と技術―日本文化科学社
○心理面接の技術―慶応通信
○自律訓練法の実際―創元社
○教育指導の心理―金子書房
テーマ
――第1年次研究――
学習意欲を高める心理的治療への理論的アプローチ
学習が成立するということは,教師サイドからみた場合,「学習者である児童生徒一人一人が意欲的に学習する」ことである。他方,子供サイドにたつならば,「わかりたい,できるようになりたい」という人間本来の意欲に満ちた気持ちを大切にしてもらえるところに学習が成立することであろう。この学習指導や学習活動を成立させる前提となるための学習意欲について解明をはかったのが第1年次の研究である。本年度は,まず学習意欲の定義をおさえ,学習意欲を構成する諸因子を特定し,それらをどう評価するか,また,意欲を高めるための動機づけや,心理療法として効果的な方法は何かということを柱としてまとめてみた。そして次年度の研究に脈絡をつけるため,協力校を依頼し,学習意欲の実態を調査し,学習意欲に問題をもつ児童生徒の類型を求めたものである。