研究紀要第54号 「教育課程の実施に関する研究」 -006/071page
表−2:身近な材料の活用例
分類 材料 教材化の観点例 題材 学習の条件例 塊
材
木
片
○造形的な発想と切る、けずる、ほる、みがくなど、技法の経験ができる。 ○木の特徴に親しむことができる。
・温かい肌合い
・美しい木目
・木の香り
(使うもの、飾るもの、造形的な遊び)
おもしろい形 ○グループで木片をくずれないように積んでおもしろい形をつくろう。
○形をくずさないように木片をひとつずつ交代で取り除いて遊ぼう。積み木の街 ○自分の住んでみたいような家をつくろう。
○グループの人と協力して大きい家をつくろう。
○みんなの家を集めてきれいな街をつくろう。がっちりした門 ○木のブロックをつくり、それを積んでがっちりした門をつくろう。
○いろいろな形の門を繰り返しつくってみよう。小さな宝物入れ ○小さな小さな貝殻や小石、植物の実など自分の宝物を入れておくものをつくろう。
○木目や木の肌の美しさを生かした組み合せをしよう。
○形や大きさのちがう木片を組み合せ、小箱に組み立てよう。筆記具スタンド ○木目や木の肌の美しさを生かして筆記具を整理するものをつくろう。
○安定感のある美しい形になるようにしよう。発泡スチロ|ル ○簡単に切ったり、けずったり、ねばしたりできる。 (飾るもの、立体で表す)
いろいろな船 ○発泡スチロールをけずったり、ねばしたりして船をつくり水に浮かべて遊ぼう。 美しい形 ○発泡スチロールで美しい形をつくろう。 小石貝殻 ○自然物や人工物から、いろいろなイメージで新しい表現ができる。 (飾るもの、立体で表す、彫刻)
夢の形 (オブジェ)
○小石や貝殻などを集め人の顔や姿、または、動物の形などをつくろう。 木の根や枝流木機械の部品 ○動物や人間など連想できる自然物や人工物を集めよう。 ○自然物や人工物、そのものの形を大切にして絵の具もできるだけ少なく塗って楽しい飾るものをつくろう。
面
材
落ち葉 ○落ち葉の色の美しさや形のおもしろさに気付かせ、美的構成ができる。 (造形的遊び・飾るもの・使うもの)
鳥 ○落ち葉のおもしろい形や美しい色を生かしていろいろな鳥をつくろう。 壁飾り ○葉をよく観察し自然の美しさを感じとろう。
○プラスチックの板に落ち葉をはさんで構成し、美しい壁飾りをつくろう。だんボ|ルの箱や板 ○だんボールの特徴を理解し、用途に合わせてつくることができる。 (造形的遊び・立体で表す・使うもの)
だんボール箱から ○だんボールの箱をかさねたり、穴をあけたりして楽しいものをつくろう。
○包装紙をはったり、ポスターカラーを塗ったりして美しい壁飾りをつくろう。夢のある城 ○だんボールの特徴を生かし、自分の好きな城をつくろう。 小物入れ ○だんボールの板で形の美しい便利な小物入れをつくろう。
○和紙などで飾りポ透明ニスを塗ってじょうぶに仕上げよう。線
材
針 金
○柔軟性のある線材を使って自由な構成ができる。 (使うもの・飾るもの・立体で表す)
いろいろな動きの人 ○紙を細く折った芯に針金をまいて動きのある人をつくろう。○形ができたら、絵の具の中につけて染めよう。 置いて使うもの ○一本の針金から工夫して生活空間において使うものを、つくろう。 割りばし ○木の線材を構成することにより美しい形や空間をつくることができる。 (使うもの・飾るもの・立体で表す)
好きな動物 ○割りばしで、いろいろな動物の形をつくろう。○毛糸を巻いたり、色をつけたりして一層楽しくしよう。 空間構成 ○割りばしをいろいろな長さにして美しい空間を構成しよう。 ※ その他に多くあるこれらに類する塊材、面材、線材の中から適宜選ぶようにしたいものである。