研究紀要第54号 「教育課程の実施に関する研究」 -009/071page
事例研究(1)−A 2〜3年 個人・グループ 4時間
積 木 の 街
◇ 活動内容
つむ・かさねる・ねばす◇ 学習の条件
○自分で住んでみたいような家をつくろう。
○グループで協力して大きな家をつくろう。
○みんなの家を集めてきれいな街をつくろう。◇ 学習の過程
1 木片を観察する。
2 形を考える
・木片のいろいろな組み合わせを考え,その中から選択する。
3 木片をみがく
・紙やすりでみがき,木肌の美しさを生かすと同時に着色しやすくする。
4 組み合わせる
・木工接着剤でしっかりつけるため,乾燥するまで輸ゴムで留める。
5 飾る
・できるだけ木の肌を生かすようにして,フィールトペンやクレヨン・クレパス・ポスターカラーなどを使用して行う。
6 鑑賞する
・全員の家を集めて街をつくり鑑賞する。◇ 留意点
◇ 題材設定理由
全員の家を集めて街を構成させる際,外なら砂場に丘をつくり,丘のある街にするとか,教室なら大きな紙に道路を描きこみ,平たんな街にするなど街をつくる環境を整え,児童たちの活動が一層楽しくなるよう配慮したい。
○いろいろな形の木片は,子供たちがそれを組み合わせ,いろいろな家を考え出すのに適当である。
○紙やすりをかける程度の技法で,そのまま使用できるので,無理なく木の扱いに慣れ親しむことができる。
◇ 材料・用具
小さな木片・木工接着剤・紙やすりクレヨン・クレパス・ポスターカラー◇学習のねらい
(心情) ・木の香りや木の肌に触れ親しみ楽しい形をイメージすることができる。
(造形) ・木片の形を生かしながら思考し構成することができる。
(技能) ・紙やすりで木の表面をみがききれいにすることができる。◇ 作例