研究紀要第54号 「教育課程の実施に関する研究」 -010/071page

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事例研究(1)−B
小さな宝物入れ
 4年   個人  5時間


活動内容
 きる・けずる・ほる・みがく

学習の条件
○小さな貝殼や小石,植物の実など自分の宝物を入れておくものをつくろう。
○木目や木の肌の美しさを生かした組み合わせをしよう。
○形や大きさのちがう木片を組み合わせ,小箱に組み入れよう。

学習の過程
1 木片の生かし方を考える。
 ・小さいものを入れるため,木片の生かし方について話し合う。
2 木片を選ぶ。
 ・木片の特性を考え,必要な木片を見つける。
3 木片の加工処理をする。
 ・必要な大きさに切ったり,穴をあけたり,表面を処理したりする。
4 小箱に整理する。
 ・木目の動きを考え整理する。
5 飾る。
 ・小箱の表側を布きれや千代紙などで美しく飾る。
6 鑑賞する。
 ・大切なものを入れるのにふさわしいものができたかどうか,話し合う。

留意点
 小さなものを「入れる」という機能性について考えさせると共に,木の特性に触れさせながら技術的な抵抗が大きくならないように配慮し創造的な活動をさせる。

題材設定理由

○小さな貝殼や小石でも子供たちは宝物にしそこから夢を拡大していく様は実にほほえましい。そのような心情を大切にして表現させることを意図した。

○木の柔かい感じは子供たちの宝物を入れる素材として適しており製作を通じて木の特性を理解させる。

材料,用具
 木片・千代紙・布きれ・綿
 のこぎり・紙やすり・ドリル

学習のねらい
 (心情) ・この製作を通し,ちょっとした物にも心のかよった見方や扱い方ができる。
 (造形) ・木目や木の肌の美しさ,形のちがいを生かした構成ができる。
 (技能) ・切ったり,穴をあけたりすることにより,簡単な用具の扱い方ができる。

作例

4−1 小さな宝物入れ
小さな宝物入れ

   完成 −木と布のあたたかい感じがいい−
小さな宝物入れ


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