研究紀要第54号 「教育課程の実施に関する研究」 -011/071page

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事例研究(1)−C
筆記用具を整理するもの
  5年〜6年 個人 5時間


活動内容
 きる・けずる・ほる・みがく

学習の条件
○木の肌や木目の美しさを生かして,筆記具を整理するものをつくろう。
○安定感のある美しい形につくろう。

学習の過程
1 筆記具の使用状況を考える。
 ・使用されている場所,使用している人などについて話し合う。
2 製作の条件を考える。
 ・置く場所,使用する人,他の文具との組み合わせ,整理の方法など。
3 構想を練る。
 ・製作の条件や木の特性を考えアイディアスケッチをする。
4 木片の加工処理をする。
 ・製作の手順を考え加工する。
5 鑑賞する。
 ・家に持ち帰り使用した感想を話し合う。

留意点
 鉛筆などを「立てたり,横に置いたり」する機能性について考えさせ,木の肌や木目の美しさを生かしながら形の追求をさせるよう配慮する。

題材設定理由
○筆記具は使用される場所によって,使用するのが個人であったり,家族共通であったりするが,その使用状況を考え,構想をまとめ製作をする。そのことによって,自分だけでなく,他の人にも役立つものをつくることまで考えが広がり,使うものをつくる意義を理解させる。

材料・用具
 木片・のこぎり・紙やすり・ドリル
 彫刻刀・木工やすり

学習のねらい
(心情) ・筆記具の使い方に合わせ,形のデザインができる。
(造形) ・筆記具の整理の方法について考え,使いやすく,安定感のある美しい形をデザインすることができる。
(技術) ・木材の性質がわかり,使いやすい形をつくることができる。

作例

5−1 筆記具スタンド
   −表皮を生かした素朴な感じがよい−
5−1 筆記具スタンド

5−2 プックエンドを兼ねた筆記具スタンド
   −安定感のある構成とアイディアがよい−
5−2 プックエンドを兼ねた筆記具スタンド


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