研究紀要第54号 「教育課程の実施に関する研究」 -012/071page
事例研究(2) 5年〜6年 個人 4時間
置いて使うもの
◇ 活動内容
まげる◇ 学習の条件
○一本の針金から工夫して生活空間に置いて使うものをつくる。◇ 学習の過程
1 針金を材料とした生活用晶について話し合う。
・使われている針金の種類,製作方法,機能性など。
2 太い針金一本でつくられるものについて考える。
・何をつくるのか,その機能性はどうかなど。
3 形を考える。
・機能性などを考えアイディアスケッチする。
・他の材料との組み合わせについても考える。
4 形をつくる。
・まげる
5 着色する。
・糸でつるして着色をする。
6 使ってみる。
・家に持ち帰り使ってみる。
7 鑑賞する。
・家で使ってみた感想を発表しながら鑑賞する。◇ 留意点
形の美しさや,動きのおもしろさだけを追求することに終わることなく,日常生活に十分に役立つ機能性を持ったものをつくるようにさせる。
#8針金でのやり直しは困難なので製作の手順を明確にし,完成まで運ぶようにさせる。◇ 題材設定理由
○多くの日用品の材料として使われている針金の種類や日用晶の製作方法・機能性などについての分析を通し,針金の生活空間での生かされ方について見ることは,生活で使うものへの意識化として意義がある。
○針金の特性を生かし,美しい形や動きの独創的な実用晶をつくることは,生活空間を豊かにする。
◇ 材料・用具
#8針金 1.5m 〜 2m ・木片 ・竹
ペンチ・水性塗料など◇ 学習のねらい
(心情) ・針金による造形の美しさと活用について関心をもつことができる。
(造形) ・安定感があり線の美しさを生かし形をまとめることができる。
(技能) ・材料の性質を知り工具を使ってきれいに曲げたり切ったりできる。◇ 作例