研究紀要第55号 「学校経営改善に関する研究 第3年次」 -019/089page

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 実施の手順と組織との関連において,評価の組織を表3のようにまとめてみたが,各学校の実情により,弾カ的な取り扱いが大切である。

表3 評価の手順と組織
表3 評価の手順と組織

2.教育課程改善の実施方法
 教育課程改善の方法は,各学校の創意工夫によって具体的には異なるが,一般的には次のようである。

○評価の資料を収集し検討すること。
○整理した問題点を吟味し,問題の所在と背景を明らかにすること。
○改善策を立てて,これを教育課程の改善に役立てること。

 このようにして,改善策が立てられたならば,それを教育謀程の改善に生かすよう最善の努力をすることが大切である。そこで,教育課程改善の方法について,手順・組織の面から考えてみることにする。

ア 教育課程改善の手順
 改善の手順を評価活動の展開過程からみると,評価結果の分析・解釈→記録の整理→教育課程改善方策の樹立の順序で進められているのが一般的である。
 教育課程改善におけるこのような手順をP-D-Sの経営過程の考え方に立ち,PDSの三段階に大別して,その主な活動を整理してみると,表4のようになろう。

表4 改善のための活動手順
  ※以下,表1の評価活動の手順よりつづく 表4 改善のための活動手順

イ 教育課程改善の組織
 教育課程経営における組織及び運営については前項の教育課程評価の組織で述べてきたので,ここでは,改善に当たって留意しなければならないないことについて述べてみる。


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