研究紀要第55号 「学校経営改善に関する研究 第3年次」 -034/089page
3.表現が不適当で評価しにくい。
(3)今後の教育課程評価の実施について
1.今後も,この教育課程評価票によって実施した方がよい。 2.もっと自校化する部分があるが,この方法で実施した方がよい。 3.従来のような方法による評価の方がよい。
問5 教育課程の評価ならびに教育課程評価票についてお気づきのことがありましたら,自由に記入して下さい。
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※ 結果と考察
問1 教育課程経営の改善充実を目指して教育課程の評価を実施しましたが,それについてどのようにお考えですか。
小 中 平均(%) 1.本校職員の一人として,教育課程経営の実態をたらえるよい機会であった。 56 48 51 2.自分自身の教育課程の展開について反省するよい機会であった。 43 48 46 3.教育課程評価はそれほど意味があるとは思えない。 1 4 3
本問は,教育課程評価に対する意識を把握するためのもので,予想としては,1と2に回答が集中するであろうと思った。なお,教育課程の経営には全職員の参加がなにより大切であるとの観点てば,1が2よりも望ましいと考えていた。
結果としては,予想通り1と2に集中し,3はごく少数であった。
1と2とも小学校と中学校でわずかながら差が見られたが,その理由としては,1と2の表現の微妙な違いに気付かなかったことと,小学校に比べ中学校では教科の指導が主であるという考え方をしていることなどによるものと考えられる。
しかし,いずれにせよ教育課程の評価の実施については,実態把握や反省のよい機会であったとしているわけで,教育課程の評価についての関心が高いということがわかった。
問2 これまで一般的に行われていた「反省文提出」などの方法による教育課程の評価と,このような教育課程評価票を使っての方法とを比べてどのようにお考えですか。
小 中 平均(%) 1.「教育課程評価票」による方法がよい。 73 73 73 2.「反省文提出」などの方法がよい。 6 10 8 3.どちらともいえない。 21 17 19
※ 理由
これは,教育課程評価の方法についてたずねたもので,本研究が目指す「教育課程評価票(試案)」による方法と,従来一般的に行われている「反省文提出」による方法との是非を明らかにしようとしたものである。