研究紀要第55号 「学校経営改善に関する研究 第3年次」 -036/089page

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(2) 評価観点の表現について

                              小   中   平均(%)
1.評価しやすい表現である。                24 19 21
2.この程度でよい。 66 69 68
3.表現が不適当で評価しにくい。 10 21 11

 本問は,評価観点の表現について調査したものである。
 当初の予想としては,2と3とがほぼ同率を示すものと考えていたが,予想に反して2が70%弱で圧倒的に多く,1を加えるとほぼ90%となり,評価観点の表現については,満足しているととらえてもよい。
 なお,観点項目については.若干ではあるが,重複のあることや,表現があいまいであると指摘されたので,各項目ごとに担当者を決め,再吟味をし,加除修正することにする。


(3) 今後の教育課程評価の実施について

                                小  中  平均(%)
1.今後も,この教育課程評価票によって実施した方がよい。 19 13 16
2.もっと自校化する部分があるが,この方法で実施した方がよい。 76 83 80
3.従来のような方法による評価の方がよい。 5 4 4

 本問は,これから先,教育課程評価を実施していく場合の方法について,希望を求めたものである。
 予想としては,2が一番多く,1がこれに次ぎ3はごくわずかであろうと考えていた。
 結果は予想通りで、上表に見られるように,2と1とで96%にもなった。ただ,2が1より多いとはいえ,このように大きな差が見られたことは意外であった。
 2に80%もの回答が集まったのは,この「教育課程評価票(試案)」を絶対的なものとは考えていないこと、使用するに当たっては,自校の実態に合致したものにしていきたいという前向きの意欲が感じられることなど,望ましい傾向と受けとめた。
 したがって,「教育課程評価票(試案)」の活用のしかたなどについても配慮しなければならないと考えた。


問5 教育課程の評価ならびに教育課程評価票についてお気づきのことがありましたら,自由に記入して下さい。

   
  
                 


最後に,上問のように,自由記述を求めた結果主なる回答は次の通りであった。

ア 現場の実践に役立つ。
イ 客観的かつ,詳細でよい。
ウ 自校の陥没点が明確になった。
エ 項目はこの位でよい。
オ 自由記述欄がありよい。
カ 自校化する部分を検討し実施したい。
キ もっと具体的な項目を設定して評価する方がよい。
ク 空欄など学校独自にまかされる部分があればよい。
ケ 学校規模の考慮がほしい。
コ 到達点,可測性をより明確にしたい。
サ もっと細分化して○×で表わし数量化するとよい。
シ どう活用するかが問題である。


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