研究紀要第55号 「学校経営改善に関する研究 第3年次」 -069/089page
道徳の評価の計画
1. 評価のねらい
(1) 道徳的判断力,心情,態度と実践意欲のそれぞれについて評価するとともに,相互に関連させ,総合的に評価して,指導の改善に役立てる。
(2) 道徳の時間のねらいを達成するための指導計画や指導方法が適切であったかを評価し,日々の改善に役立てるとともに,次年度への改善資料とする。
2. 評価の観点
(1) 指導計画について
1. 主題設定及び配列は,適切である。
2. 資料は.ねらい達成に有効に使用されている。
3. ねらいは,明確で適切である。
4. 展開の大要は,ねらい達成に適切である。
5. 年度の指導の重点は,適切である。(2) 指導方法について
1. 児童との心の通い合いを忘れず,教師自らが児童と共に学び求める態度で指導している。
2. 個人差や道徳的傾向の差異を考慮し,一人一人に即した指導がなされている。
3. 指導のねらいや児童の発達段階に即した指導の工夫がなされている。
4. 児童が自発的に課題に取り組み,積極的に学習できるような指導の配慮がなされている。
5. 資料の準備及び提示方法は,適切である。
3. 評価の方法
(1) 道徳性の評価の方法例
1. 観察法・・・児童の言動と観察・チェックし,記録・分析する。
2. 質問紙法・・・教師の準備した質問紙に,児童の考え方・感じ方を書かせて分析する。
その他,事前・事後調査.検査法・日記・作文・道徳ノートなどを組み合わせて行う。(2) 指導計画,指導方法の評価
1. 授業の評価表……導入・展開・終末の指導過程に従って指導の評価をする。
2. 週案の反省評価表……道徳の時間の指導計画・指導方法の改善点のチェックをする。
その他月別又は学期別の反省評価表,授業記録の分析による方法などがあげられる。