研究紀要第58号 「教育課程の実施に関する研究」 -035/076page
イ 1 歳以上 15 歳未満
A 2 =W×X 2
ウ 15歳以上
○ 生活活動強度が I と II の場合は「イ」に同じ
○ 生活活度強度が III と IV の場合身体活動の増大に 伴ってエネルギー消 費が増加した場合,増加エネルギーの約10〜15%をたん白質で供給するのが望ましいとされている。そこで中間値として12.5%を用いて次の式により求めた。
A 2 =W×X 2 +(A 1 −A' 1 )×0.125÷4
ただし
W : 個人の体重(Kg)
X 2 : 体重 1Kg当りの所要量(表5)
A 1 : 個人のエネルギー所要量
A' 1 : 中程度の生活活動強度の場合の個人のエネルギー所要量
4 : たん白質 1g当りの発生エネルギー表5 たん白質の体重 1Kg当たりの所要量(X 2 )
年齢(歳) 男 女 1〜 2.90 2.90 2〜 2.82 2.82 3〜 2.74 2.74 4〜 2.66 2.66 5〜 2.58 2.58 6〜 2.50 2.50 7〜 2.44 2.47 8〜 2.38 2.39 9〜 2.30 2.30 10〜 2.20 2.17 11〜 2.05 2.00 12〜 1.90 1.90 13〜 1.76 1.71 14〜 1.59 1.54 15〜 1.46 1.43 16〜 1.37 1.34 17〜 1.30 1.30 18〜 1.25 1.25 19〜 1.20 1.20 20〜 1.12 1.15 30〜 1.10 1.13 40〜 1.11 1.10 50〜 1.17 1.13 60〜 1.23 1.19 70〜 1.21 1.15 80〜 1.28 1.25 <参考> X 2 の求め方
「第三次改定」の場合,成人については,良質たん白質の平均窒素平衡維持量,日常摂取たん白質の良質たん白質に対する利用効率,ストレス・個人差に対する安全率から約l.14gが体重lkg当たりのたん白質所要量とされている。ここに成長期にあるものは成長の分を加味し,老齢の場合は個人差が大であることを考慮して,年齢別・性別に体重lkg当たりの所要量(X 2 )が求められ,X 2 ×体重推計基準値で「第三次改定」のたん白質所要量が導きだされている。そこで「第三次改定」のたん白質所要量を体重推計基準値(表6)で除してX 2 を求めた。
表6 体重推計基準値(昭和65年度の推計体重)
年齢(歳) 男 女 年齢(歳) 男 女 1〜 11.17 10.61 14〜 52.59 48.66 2〜 13.07 12.53 15〜 56.79 50.55 3〜 15.00 14.45 16〜 59.41 51.64 4〜 16.94 16.37 17〜 60.97 52.11 5〜 18.94 18.34 18〜 61.93 52.10 6〜 21.11 20.44 19〜 62.52 51.83 7〜 23.55 22.83 20〜 62.63 52.14 8〜 26.27 25.67 30〜 63.46 52.93 9〜 29.25 29.12 40〜 69.96 54.44 10〜 32.64 33.22 50〜 59.66 52.92 11〜 36.75 37.73 60〜 56.81 50.43 12〜 41.74 42.14 70〜 53.53 47.99 13〜 47.30 45.85 80〜 50.94 44.06 エ 妊婦および授乳婦
次の量を付加量として計算に加える。
○ 妊婦 前半期 10g 後半期 20g ○ 授乳婦 20g 3) 脂肪所要量(A 3 )の算出
ただし
A 1 : 個人のエネルギー所要量
X 3 : 脂肪のエネルギー比(表7)エネルギー比に幅のあるものについては,( )内の数値を用いた。
9: 脂肪 1g当たりの発生エネルギー表7 脂肪のエネルギー比
年齢 X 3 (%) 0か月 45 6か月 30〜40(35) 1歳〜 25〜30(28) 20歳〜 20〜25(23)
ただし生活活動強度がIIIとIVの場合は25〜30(28)70歳〜 20〜25(23) 妊婦・授乳婦 25〜30(28) 4) カルシウム所要量(A 4 )の算出
ア 1 歳未満 0.4g
イ 1 歳以上毎日尿や大便に失われる量を補うために,