研究紀要第58号 「教育課程の実施に関する研究」 -036/076page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

lOmg/kgをとることをもとにして,さらに安全率を加味して求めた。

 A 4 =10mg×( 1+X 4 )×W
  ここで
  C 4 =10+10×X 4  とすると
  A 4 =C 4 ×W
 ただし
  W : 個人の体重(Kg)
  X 4 : 安全率
  C 4 : 必要量10mg/Kgに安全率を加味した量(表8)

表8 Ca の必要量+安全率(C 4
年齢(歳)
1〜 35.81 37.70
2〜 30.60 31.92
3〜 26.67 27.68
4〜 23.61 24.43
5〜 21.12 21.81
6〜 18.95 19.57
7〜 21.23 21.90
8〜 19.03 19.48
9〜 17.09 20.60
10〜 18.38 21.07
11〜 19.05 18.55
12〜 19.17 16.61
13〜 19.03 15.27
14〜 17.11 14.39
15〜 14.09 13.85
16〜 13.47 11.62
17〜 11.48 11.51
18〜 11.30 11.52
19〜 11.20 11.58
20〜 9.58 11.51
30〜 9.45 11.34
40〜 9.53 11.02
50〜 10.06 11.34
60〜 10.56 11.90
70〜 11.21 12.50
80〜 11.78 13.62

 Caは年齢によって吸収率が異なり,簡単に個人の安全率を求められないので,必要量に安全率を加味した量をC 4 として「第三次改定」のCaの値を体重推計基準値(表6)で除して,年齢別・性別に簡便な計算をした。

ウ 妊婦および授乳婦

次の量を付加量として計算に加える。
妊婦 前半期  0.4g
    後半期  0.4g
授乳婦    0.5g

5) 鉄所要量 (A 5 )の算出

 鉄の所要量は,消化吸収率と安全量を考慮して定められている。所要量の算出は「第三次改定」の鉄の値(表9のとおり)をそのまま利用する。

6) ビタミン(A 6 )の算出

 成人男子の所要量は50%の安全率を見込んで,2000IU,成人女子は男子に比べて身長体重などが約10%少ないので,1800IU とされている。

 所要量として「第三次改定」のビタミンAの値(表9のとおり)をそのまま利用する。

 表9 鉄およびビタミンAの所要量
年齢(歳) 鉄(A 5 )mg ビタミンA(A 6 )IU
0か月 6 6 1300 1300
2か月 6 6 1300 1300
6か月 6 6 1000 1000
1〜2 7 7 1000 1000
3〜5 8 8 1000 1000
6〜8 9 9 1200 1200
9〜11 10 10 1500 1500
12〜14 12 12 1500 1800
15〜19 12 12 2000 1800
20〜50 10 12
閉経期は
10
2000 1800
60〜80 10 10 2000 1800
妊婦   +3   0
  +8   +200
授乳婦   +8   +1400

7) ビタミンB 1 所要量(A 7 ),ビタミンB 2 所要量(A 8 ),ナイアシン所要量(A 9 )の算出

 ビタミンB 1 ,ビタミンB 2 ,ナイアシンの所要量はエネルギー摂取量に比例して増減するため,それぞれの飽和量に安全率を加味して求めた。

表10 ビタミンB 1 ,ビタミンB 2 ,ナイアシンの所要量の求め方
ビタミン名 計算式 付加量
妊婦前半 妊婦後半 授乳婦
V.B 1 A 7 =0.4×(A 1 ÷1000)
記号 0.4mg/1000Kcal
0.1mg 0.2mg 0.3mg
V.B 2 A 8 =0.55×(A 1 ÷1000)
記号 0.55mg/1000Kcal
0.1mg 0.2mg 0.4mg
ナイアシン 生後6か月未満
A 9 =8×(A 1 ÷1000)
記号 8mg/1000Kcal
生後6か月未満
A 9 =6.6×(A 1 ÷1000)
記号 6.6mg/1000Kcal
1mg 2mg 5mg
ただし,A1は個人のエネルギー所要量である。

8) ビタミンCの所要量(A 10 )の算出

 ア 1歳未満  1 日 40mg
 イ 1歳以上  A 10 =X 10 ×W
  ただし W:個人の体重


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。