研究紀要第58号 「教育課程の実施に関する研究」 -037/076page

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 X 10 :体重lkg当たりの必要量に安全率を加味した量(表11)。これは日本人の栄養所要量のビタミンCを体重推計基準値(表6)で除して,年齢別・性別によるX 10 を求めた。

表11 V.Cの体重1Kg当たりの必要量+安全率
年齢 年齢 年齢 年齢
1〜 3.58 3.77 7〜 1.70 1.75 13〜 1.06 1.09 19〜 0.80 0.96
2〜 3.06 3.19 8〜 1.52 1.56 14〜 0.95 1.03 20〜 0.80 0.96
3〜 2.67 2.77 9〜 1.37 1.37 15〜 0.88 0.99 30〜 0.79 0.94
4〜 2.36 2.44 10〜 1.23 1.20 16〜 0.84 0.97 40〜 0.79 0.92
5〜 2.11 2.18 11〜 1.09 1.06 17〜 0.82 0.96 50〜 0.84 0.94
6〜 1.89 1.96 12〜 1.20 1.19 18〜 0.81 0.96 60〜 0.88 0.99
  70〜 0.93 1.04
80〜 0.98 1.13

ウ 妊婦および授乳婦

 妊婦10mg,授乳婦40mgを付加量とする。

9) ビタミンD所要量(A 11 )の算出

 所要量として「第三次改定」の値をそのまま利用する。

年齢(歳) 0 1〜5 6歳以上
所要量(IU) 400 400 100

(2)栄養指数の計算

 人間の健康状態は食物に含まれる栄養素の過不足,摂取と消費のバランス,食事の摂り方の適,不適などによって微妙な影響を受ける。また「健康状態」という概念の中で,このように特に「食物」と関係の深い面を「栄養状態」という。

 「栄養状態の判定」は,ひとつは食物摂取状況の面から,もうひとつは身体状況の面から行われる。さらに身体状況の面からの判定は,形態の面と機能の面に分けて考えることができる。

 ここでいう「栄養指数」は,栄養状態を身体状況の面から計測によって判定する方法の一つである。体重と身長の関係を数値であらわし,ここでは年齢別に「カウプ指数」,「口―レル指数」,「ブローカー変数」の3種を用いた。

 計算式は下のとおりである。

年齢(歳) 栄養指数 計算式 正常値
0〜6 カウプ指数 W÷L 2 ×10 4 15.1〜22.0
7〜12 ローレル指数 W÷L 2 ×10 4 118〜148
13〜以上 ブローカー指数 (L−100)×0.9…標準体重 ±20%以内

ただし  W:体重(Kg) L:身長(cm)

(3) システムの概要

 当教育センターは昭和59年8月にホストコンピュータをFACOM M-340に更新,TSS端末も9450-IIを10台導入し,計58台となった。そのため,TSSによる会話型処理機能の充実が図られ,58人が同時に共同利用できるようになり,実習が効率的に行われるようになった。

1)パッチ処理方式

ア 処理概要

 生徒の氏名,家族の年齢,性別,体重,身長,生活活動強度区分,妊婦,授乳婦の別をOCRの用紙に記入させる。そのデータを入力して個人および家族全体の栄養所要量を計算すると同時に家族の栄養指数を計算し,正常かどうかを判定して,各家庭ごとに印字する。

イ 入力形式

入力形式
例 YOSHlDA△△△△3 △は空白

入力形式
例△△△28M175△7030
 △△△26W165△5521
 △O.l0W△70△△9l0

ウ システム・フ口―チャ―ト

 図1のとおりである。このシステムを実行すると,図5のように結果が出カされる。

 また,献立表の作成に必要な各人の栄養所要量の平均がディスクに格納される。


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