研究紀要第59号 「学校経営改善に関する研究 第1年次」 -012/053page

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(1) 実態調査をしましたか。
図―6  ( N=311(小),137(中) )
図―6

(1) 3の(1)で2(丸囲み)と答えた方は,調査した内容について,次の項目の中であてはまるものに○をつけてくださぃ。
図―7  ( N=211(小),100(中) )
図―7

<考 察>

学校の有無……図―6

 自校の問題点や課題を適切にとらえるためには的確な実態把握が必要であるが,この設問での結果では,小・中ともに60%以上が実態調査をしていることがわかる。小学校に比べて,中学校の割合の方が上回っているのは,問2の(2)の結果とも関連していて興味深い。 「調査しない」と回答した教師が,小学校で,約40%,中学校で約30%ほど見られるが,これらの教師の多くは,「調査は実施しないが,実態は大むねとらえている」と考えており, 「実態把握」のとらえ方そのものに違いがあるように感じられる。

実態調査の内容……図―7

 実態調査として,どのような内容のものを取り上げたのかを問うこの設問では,小・中ともに, 1(丸囲み) 2(丸囲み) 3(丸囲み)への回答が,大きな割合を示していることがわかる。つまり,教師や親が子どもたちに寄せる願いや期待を中核にし,現実にある子どもたちの能カや特性を見つめながら,めざす子どもたちの姿を求めていこうとする傾向にあると見てよいように思う。教育目標設定の考え方の基準は,大むね,このようなところに置かれているのではないかと考えられる。


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