研究紀要第59号 「学校経営改善に関する研究 第1年次」 -016/053page
<考 察>
学年・学級目標への具体化……図―12
「段階的に十分具体化している」が小学校では約80%,中学校では約70%であった。このことから小・中では,教育目標から重点目標へ,そして学年・学級の目標へと段階的にかなり具体化されているということができる。
しかし中学校では,「表現を少し変えて学年・学級の目標にしている」が約30%あることか九段階的にまだ十分具体化されていない傾向もあるように思われる。
―方・高校では「段階的に十分具体化している」が44%であり,「表現を少し変えて学年、HRの目標にしている」と「具体化はほとんど行っていない」と回答している割合を合わせると50%を越える。このような調査結果から,教育目標が学年・HRの目標に十分具体化されてはいない傾向があると見てよいであろう。
また,次のような事項が問題であると思われる。○ この調査結果では,小・中においては段階的 にかなり具体化されていると見ることができるが,教育目標の表現を少し変えただけで学年・学級の目標としている傾向も多少見られるので,教育目標具現化のためには,さらに関連づけを十分に図らなければならないと思われる。
○ 高校においては,段階的に具体化を図ろうとする意欲は感じられるが,教育目標の表現を少し変えただけで学年・HRの目標としている傾向も強い。また,「具体化はほとんど行っていない」という回答が11%もあることは,今後十分改善していく必要があると思われる。
教育課程の編成における教育目標と各教科目標との関連
問7 教育課程の編成にあたって,各教科の目標に学校の教育目標との関連を考えていますか。
(1) あなたの考えに合うものを下記の項目より1つ選んでください。
図―13 ( N=315(小),140(中), )
(2) 7の(1)で,1(丸囲み)と答えた方は,その理由を下記の項目より1つ選んでください。
図―14 ( N=15(小),9(中) )