研究紀要第59号 「学校経営改善に関する研究 第1年次」 -035/053page

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表―9【問22(2)理解のための方法―問(2)理解の程度】( )内;中学校・単位%(N=295(小),132(中))
   21(2) 学校の教育目標理解の程度
22(2)学校の教育目標理解のための手だて
1(丸囲み) ほとんど関心がなく理解していない 2(丸囲み) 言葉としては覚えているが理解不十分 3(丸囲み) 理解しているがやる気に欠ける 4(丸囲み) よく理解して実践しようとしている
1(丸囲み) 主に全校集会などで話をした 12.2(20.0) 46.3(24.0) 24.4(40.0) 17.1(16.0)
2(丸囲み) 主に学年集会などで話をした 0(11.1) 60.0(55.6) 40.0(22.2) 0(11.1)
3(丸囲み) 主に学級指導の時,話をした 12.1(34.6) 48.2(46.2) 30.1(19.2) 9.6(0)
4(丸囲み) 教育目標を校内に提示した 25.0(38.5) 50.0(38.5) 21.9(23.0) 3.1(0)
5(丸囲み) 教育目標と学年学級目標を学級にに提示した 13.2(15.4) 38.4(41.5) 32.5(36.9) 15.9(6.2)

児童生徒の場合…図―38と,理解との関連…表―9

 小・中とも,「教育目標と学年・学級目標を学級に掲示した」が最も多く,約50%になっている。

 このほか,「学級指導」「全校集会」「学年集会」など,いろいろな場を利用して目標理解のための話がなされていることや,学級ばかりでなく,「教育目標を校内に掲示」するなど,努力されていることがうかがえる。

 小・中の傾向は,ほぼ似かよっており,数値に若干の差が見られるのは,小・中の差というよりは,学校規模の違いなどによるものと考えられる。

 すなわち,1学年1学級の小規模校では,学年集会は行われないなどである。

 上の表―9は,学校教育目標を理解するための手だてが,児童生徒の目標理解にどう結びついているかを調べるため,関連集計したものである。

 小・中で―番多く行われている「教育目標と学年・学級目標を学級に掲示」をしても「よく理解して実践しようとしている」は,小学校で約16%中学校は約6%と児童生徒の理解や実践には,あまり結びついていないことがわかる。

 むしろ,「全校集会などで話をした」方が,小・中とも理解に役立ったと見ることができる。

 ともすると,学校の教育目標や学年・学級目標を学級に掲示することで,児童生徒への目標理解が十分図られたと考えやすいが,教師が期待するほどの効果は得られないようである。

 また,各種の集会で,目標についての話をすることについても同様と考えられる。

 つまり,1〜2度ぐらい話をしても理解が十分に図れないと考えるべきで,いろいろなアイデアや方法を講じなければならないと思われる。

(3) 保護者の場合  ( N=310(小),139(中) )
図―39


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