研究紀要第63号 「教育課程の実施に関する研究」 -021/093page
2 高さ12cm,幅9cm,厚さ1cmの木板を2板用意し,「軸受け板」とする。このとき,上から1.5cmで幅の中心の所に太さ12mmの穴をあけておく。また,1枚は穴の上を幅1cmに切りとっておく。
3 長さ25cm 太さ10mmの木製丸棒を軸として入れ,太さ3mmの針金を長さ5cm,7cmで垂直に折り曲げたクランクをとりつける。
図表−4 コイル巻き器のつくり方3.コイルのつくり方
(1)下図のように,長さ12cm,太さ3cmの塩ビパイプをコイル軸とし,たて7cm,よこ5cmの塩ビ板2枚を,中心にØ=3cmの穴をあけてコイル軸に入れ,「コイル止め坂」とする。
(2)コイル止め板には銅線を通す穴をそれぞれ1個つけ,Ø=10mmの穴をあけた8号ゴム栓で軸にとりつける。
図表−5 コイルを巻く装置
(3)塩ビパイプに,Ø=0.5mmの銅線を1600回,次の点に留意して巻きとる。
1 針金のクランクにビニールチープなどをかぶせ,左手で銅線をささえながら,右手でクランクをゆっくり廻す。(写真−1参照)
写真−1 コイルの巻き方
2 コイル止め板の右側の穴から,銅線を10cm程出しておいて巻き始める。特に第1回目はていねいに,きちんと巻く。
3 コイルの巻き数が多いので,100回ごとにメモをとりながら巻くとよい。
4 銅線を1600回巻いたら,長さ15cm程余分にとって切り,コイル止め板の左側の穴を通しながらしっかり止める。
(4)コイルができあがったら,コイル止め板の下端を右図のように,プラスチック折り曲げ器で曲げ,ネジ穴をあけて,コイル支え台にする。
図表−6コイル止めの曲げ方
(5)前述の「コイル巻き器」や「コイル軸」は,棒磁石だけに用いるとき,U字型磁石にも用いるときなど目的に応じて大きさを決め,できるだけ身近な材料を用いて,同じつくり方で製作するとよい。4.着磁・消磁器のつくり方
次ページの図表−7のように,100W電球,レセプト,6Aヒューズとヒューズボックス,切り替えスイッチ,プッシュスイッチを用い,図のように配線して製作する。