研究紀要第63号 「教育課程の実施に関する研究」 -026/093page
(3)製作上の留意点
1 1立方cm注射器にビニール管をかぶせるとき,ビニール管を少々熱してからかぶせる。
2 2.5立方cm注射器に,ビニール管るかぶせた1立方cm注射器を入れるとき,2.5立方cm注射器を少々熱してから,力を入れて入れるようにする。
3 ゴム栓に注射器の先を入れるとき,少々強い力で入れるようにしないと,真空にしたとき空気がもれることがある。
4 注射器の大きさ,太さは製造会社により多少違っているが,真空ポンプとしてのつくりは全く同じく考え,ビニール管の太さや厚さを調節してやれば良い。
写真−2 簡易真空ポンプの材料と完成器3.簡易真空ポンプを使った指導法
(1)噴水の実験(空気の存在)
1 小学校2学年「空気をつかまえよう。」の教材の「導入」または「まとめ」の段階で用いると良いと思われる。
2 ねらいは「身の回りにはどこにも空気があることを意識させる。」ことである。ここではフラスコの中の空気をぬきとれば,水が入ってくることを興味深く観察させることをねらいとしたい。
3 簡易真空ポンプの取り扱いは特別な技能や注意を必要としないし,児童が力を入れすぎて50立方cmの注射器のピストンをぬいてしまっても大丈夫なので,教師演示実験に児童を参加させ,楽しく,体験的に学習させたい。
3 噴水の実験方法
図表−12 簡易真空ポンプを用いた噴水の実験
写真−3 噴水の実験
4 実験上の留意点
ポンプとフラスコの間の管は,真空にしたときにゴム管がつぶれるので,必ずビニ