研究紀要第63号 「教育課程の実施に関する研究」 -034/093page

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もあり,時期的に見ても適Lていると思われる。
 以上のようなことをふまえ,この資料が有している感動を与える内容に着目させることに配慮しながら指導にあたってみたい。

3.指導内容との関連
(1)中心価値「信頼・友情」
(2)関連価値「親切・同情」「思慮・反省」「寛容」

4.資料分析表

(すじの流れ)

 

(主人公の心の動き)

(気付かせたいこと、価値)
   

<赤 鬼>

 

<青 鬼>

 
1.村の人たちと仲よくなりたい赤鬼が,立て札を立てるがだれも遊びに来ない。
村の人たちとも仲よくなりたい。
    外観(角がある)だけで決めつけてしまわない思いやり。※寛容

 

     
2.青鬼に事情を話す。
村人が遊びに来てくれないのでさびしい。

ぼくにいい考えがある。赤鬼くんはその通りにすればいい。
自分の悩みを打ちあけることができるような友人関係。※同情※信頼

 

   
3.青鬼の考えに従い,村へ行き大暴れする青鬼をこらしめる。

青鬼くんをなぐったりしていいのかな。
そのことが、後々どういうことになるのかを考える思慮を持つ。※思慮

 

 

 
4.赤鬼は,村人と仲よくなり楽しい毎日を過ごす。
村の人たちと仲よくなれてよかった。うれしいなあ。
(ぼくがいては,好意がむだになってしまうに違いない。)
自分だけでなく、みんながそれで幸せかなのかを考えるゆとりを持つ。※親切

 

 

 
5.赤鬼は,青鬼のことが気になり青鬼の家に行く。
青鬼くんは来ないけれど,どうしたのだろう。
(どこか遠くへ旅に出よう。)
だれしもが持っている心の中にある正や善。※ 思慮 ※反省

 

 

 
6.青鬼の書き残していった手紙を読んで,赤鬼は青鬼の心のやさしさに涙を流す。
青鬼くんは,そんなにまでぼくのことを思っていてくれたのか。
ぼくのことは心配しないで村の人たちと仲よくして下さい。(悲しくてつらいなあ。)
青鬼の赤鬼に対する真の思いやり,思慮深さと,それに気づいて涙する赤鬼の青鬼に対する心情。※信頼※友情


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