研究紀要第63号 「教育課程の実施に関する研究」 -035/093page

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5.本時のねらい
 赤鬼と青鬼の行為や,その基盤ともなっている友達思いのやさしい心をとらえさせ,感動を味わわせることによって,友達とは仲よく助け合い励まし合おうという心情を育てる。

6.指導過程
段階 学習活動・内容 時間(分) 教師のはたらきかけ 予想される児童の反応 指導上の留意点
導 入 1.友達について話し合う。
(1)友達の数
(2)友達から親切にしてもらったことなど
(3)その時の気持ち
3 1.仲のよい友達が何人位いますか。
2,友達に親切にされたりしたことは,どんなことでしたか。
3.その時どんな気持ちだったでしょう。
・○人います。
・数えきれない位大勢います。
・○○で困っている時,助けてもらったことです。
・うれしく思いました。
◎ あまり深入りせず「友達を意識させることにとどめる。
◎ 事前に簡単な調査を行い,傾向を把握しておく。
・ 2〜3人に限る。
展 開 2.「泣いた赤おに」の録音テープを聞く。 12 4.友達のお話です。
少し長いお話ですが, だれがどんなことをしたのか,よく聞いてくださいね。
・テープを流す。
・どんなお話かな。
・はい,よく聞きます。




・あっ,泣いた赤鬼のお話だ。
◎ 黒坂の切り絵を見ながら,話を聞くようにさせる。
・話のすじが容易につかめるように,順に切り絵をはっていく。
  3.話のあらすじを確認する。 7 5.お話のあらすじをふり返ってみましょう。   ◎ 前半は,教師の方でまとめわかりやすく話し,想起させる。
  (1) 赤鬼が村人たちと仲よくしたいと考え立て札を立てるが,だれも遊びに来ない。   (1)赤鬼が村の人たちと仲よくなりたいなと思って立て札を立てたんだけど,鬼は恐ろしいってだれも来なかったのね。 ・がっかりしてしまった。
・かんしゃくをおこして立て札をこわしてしまいました。
◎ 赤鬼,青鬼については,さんづけで親しみを感じさせるようにする。
  (2)事情を聞いた青鬼が村で大暴れをし赤鬼が青鬼を退散させる。   (2)青鬼の考えのと おり村で大暴れした青鬼を赤鬼がやっつけたんですね。 ・青鬼はわぎとやられた。
 
  (3)赤鬼は村人と仲よくなり,楽しい毎日を過ごす。   (3)村の人たちと仲 よしになれて楽しい毎日を過ごしていた赤鬼が青鬼の所を訪ねていったのは,どうしてで すか。 ・青鬼が遊びに来なくなったので心配になった。 ◎ 「〜気にかかることがポツンと一つ心のすみに取り残されていることに気づきました。」ということにふれる。
◎ 張り紙を提示し,青鬼の気持ち,それを読んで涙を流した赤鬼の青鬼に対する気持ちをおさえる。
  (4)遊びに釆なくなった青鬼のことが気がかりになり,青鬼の家を訪れる。   (4)青鬼は,家にいましたか。 ・いませんでした。
・遠くへ旅に出た。
  (5)青鬼が書き残していった張り紙を読んで,赤鬼は青鬼の心のやさしさに涙を流す。   (5)何がありましたか。 ・張り紙がありました。(手紙)


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