研究紀要第66号 「中学校理科の学習指導に関する研究」 -023/106page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

図−3 プラスチック板を用いた滑車の作り方
図−3 プラスチック板を用いた滑車の作り方
図−4 力のつり合いの実験器
図−4 力のつり合いの実験器

 エ 片方だけ,バネとおもりを利用するときのための支柱は,図−4のようにつくり,両面におもりをつるすとき,すぐに支柱をぬくことができるようにする。
 オ 上記ア〜エまでの各部分ができたら,図−5・6のように組み立て,「力のつりあい実験器」をつくる。

図−5 おもりが1つのとき
図−5 おもりが1つのとき
図−6 おもりが2つのとき
図−6 おもりが2つのとき

(2)指導法
 上記のようにして自作した「力のつり合い実験器」を約10台ほど,おもりセットを同じく10台ほど用意し,次のように授業を進めるとよい。
 1(丸囲み) 教師演示実験により,片方に10g,20g,30gとおもりをつけ,バネの伸びを見せる。
 2(丸囲み) 片方に30gのおもりをつ机「真申の支柱をぬき,反対側に30gのおもりをつけたらどうなるだろう?」と疑問を生徒に投げかけ,自分たちでやって見るよう指示する。
 3(丸囲み) バネの伸びが同じであることを生徒が気付いたら,両方のおもりの重さを変えながら,もっと調べて見るよう指示する。(このとき,作用・反作用の説明などはしない。)

3.おわりに
 この実験装置はつくり方が簡単であるため,できれば,バネだけでも生徒一人一人につくらせ,それを活用して実験させたい。そうすれば,前述の通り,主体的・体験的学習が十分できる。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。