研究紀要第66号 「中学校理科の学習指導に関する研究」 -049/106page
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・ 漂白済を十分に水あらいしないと,ヨウ素溶液でデンプンがよく染まらないので留意する必要がある。
・ 漂白済を使わないで,アルコールで葉緑体をとり去る場合は,光にあてたアオミドロを,前日にアルコールに入れ,一晩置いて,水あらいしてから使用する。
(3)指導法
3.まとめ
材料としてのアオミドロは,身近な水田や河川流域の水,池,沼などに見られる。年間を通して水の枯れない場所を確保しておけば,いつでも手軽に入手できる。しかも,顕微鏡下で葉緑体でのデンプン形成の観察が,可能なことは,生徒の光合成理解に非常に役立つ。従来,危険とされていた。アルコールの加熱の必要もなく,家庭用ハイターでも葉緑体の脱色ができる手軽な観察実験である。
葉緑体のもとで,デンプンが作られることを生徒に確実に理解させるためにも,光合成教材に,アオミドロを用いた授業の展開を是非考えてはしいものである。