研究紀要第66号 「中学校理科の学習指導に関する研究」 -061/106page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

1) 白地図に3日間ぐらいの低気圧の中心位置を写し取り×印を付机 目付けを書く。×印のそばには中心気圧を記入し×印を実線で結ぶ。(図−3)
2) 低気圧の移動方向を読み取らせる。
3) 低気圧の中心位置の一日の移動距離を記入させる。
4) 低気圧の中心気圧とその変化を読み取らせる。
5) 低気圧の移動の速さ(時速)を計算させる。
図−3 低気圧の移動記入例
図−3 低気圧の移動記入例

(3)雲画像と地表から観察した雲との比較…<目視観測より読み取る> 雲画像は大変広い地域を写しているので,地表から見る雲と対応させるのは困難である。しかし,天気図や雲解析図(図−4)を参考にすれば,ある程度の対応は可能である。そこで目視観測(地表から,その日の天気・雲量・雲形と10分比などを記録する。一方雲の動きの変化を,時間をきめ,同方角で写真撮影する)の結果とテレビによる画像を対応させる学習をすれば一層画像理解に役立つ。

(4)雲の種類を解析図より読み取る。…<福島地方気象台に申しこめばコピーがもらえる>
 雲画像に見られる雲の種類や高さの推定・悪天域を見分けるには,天気図と対応させるとか,赤外(IR)・可視(XIS)の両画像を比較するなどが考えられるが,気象庁で作成している雲解析図(図−4)を利用するとテレビや新聞の画像理解に役立つ。
図−4 雲解析図
図−4 雲解析図 S.59.1.16
S.59.1.16 気象衛星画像・天気図
S.59.1.16 気象衛星画像・天気図

 3.まとめ

 衛星画像はテレビで毎晩その日の天気図と合わせて放映されているので,その機会を利用すると,教材化に便利である。解説もされるので録画しておいたり,画像をカメラで接写しておくとよい。(ASAlOO,絞り:4,80cm離れて30分の1秒で十分です)


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。