研究紀要第66号 「中学校理科の学習指導に関する研究」 -091/106page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]






指導過程 25分

・ それぞれの班が分担した実験結果が,見やすくなるよう表にあらわす。全体を見通して,考察が行いやすくなるようにする。

・ 対照実験などと比較することにより,土の中の分解者の存在とそれによって無機物に分解されることをはっきりつかませたい。

(2)指導後の反省
1) 生徒はフィルムケースを活用した実験に,大いに興味・関心を示した。しかも,グループ内で個別に分担した実験法を取り入れたので,時間をもてあます生徒もなく自主的に真剣な態度で取り組んだ。
2) 実験器具はフィルムケースに穴をあけるだけで簡単に作れ,多量に使える点でも便利である。3) 腐葉土に水を入れて,ろ過する場合,教科書ではガーゼを用いているが,土がまざっているとすぐに,にごってしまい検出に不便である。その点,この実験法のように,クッキングペーパーで行うと,にごりも少なく,簡単に検出でき,色の確認ができる。手もよどさず行えるので便利である。
4) この実験法は,操作も簡単で,個別化も容易にはかれ,生徒一人一人の学習意欲を高めるのによい方法である。
5) この実験から,土の中の分解者によって有機物が分解されることは,十分に理解されたが,その後,無機物になることの理解が不十分である。今後,無機物の確認方法も検討していきたい。

(微生物を含む土の採集の様子)
(微生物を含む土の採集の様子)

(班ごとに書き込んだ実験結果のまとめ)
(班ごとに書き込んだ実験結果のまとめ)


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。