研究紀要第66号 「中学校理科の学習指導に関する研究」 -094/106page
2) 仮説にせまる指導法
5.結果
・事前テストと事後テストの等分散の検定(F検定),平均値の差の検定(t検定)とS−P曲線の結果は次のとおりである。なお,テスト問題は(92ページ)参照のこと。
(1)事前テストの場合の検定
人 数 平均点 標準偏差 実験群 38 30.5 11.9 統制群 37 33.5 13.2 1) F検定(等分散の検定)
F 0 =1.23, F散布表で自由度(37,36)で危険率5%の棄却域を調べると数表にないので安全性を考え,近似的に自由度(30,30)の数値2.07を用いる。
F 0 =1.23 F(37,36,0.05)=2.07
ゆえにF 0 <F(37,36,0.05)
従って,有意差は認められない,2組の標本は等分散とみなすことができる。2) t検定(平均の差の検定)
t 0 =1.02
危険率5%で自由度(73)の値がないので安全性を考え自由度(60)で近似するとt(60,0.05)=2.00となる
t 0 =1.02 t(73,0.05)=2.00
ゆえに t 0 <t(73,0.05)t(60,0.05)=2.00となる従って,有意差は認められない,2組の間ではどちらがすぐれているともいえない。