研究紀要第66号 「中学校理科の学習指導に関する研究」 -099/106page

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・ 厚紙(16×12)に下図のようにおしつけピンの穴,北斗七星の穴をあけて,分度器をはりつける。
・ 大小の厚紙をおしピンで強くとめると完成。
・ 台木に出来た厚紙の折り筋にセメダインをつけてはりつける。

図

3) 教材教具の使い方
ア 製作した器具を台にとりつけ,地面に立てる(北極星に向ける)
イ 1時間おきに北斗七星の動きを記録するとき,まず夕方の7時に厚紙の北斗七屋の(7つ)の穴からそれぞれ北天の北斗七星を見て重なるまで動かす。
 (注意) 目の位置は厚紙から15〜20cmはなす。厚紙に近すぎると,1つの穴から数個の星が見えてうまく重ならない。
ウ 午後7時のときのおもりの位置に印をつける。
エ 次に1時間後の午後8時に再び厚紙を動かし厚紙の穴から北斗七星を見て全く重なるようにする。
オ 午後8時のときのおもりの位置に印をつける。
カ 最後に北斗七星は1時間に何度,どの方角からどの方角に動いているかを記録する。

4) 教材教具の使用上の留意点
ア 厚紙にあける穴の大きさは,直径2〜3mmが適当で穴が小さすぎると星は見えにくい。
イ 厚紙と目の距離が短すぎると,一つの穴から星が1〜3個程見えてしまい,星と穴が一致しなくなる。従って距離は約15〜20cmが適当である。
ウ 学校周辺には外煙が多いので,厚紙が白色であると光が厚紙に反射して星が見えにくい。従って,黒色にするか,厚紙の代わりに黒色の塩ビ板が良い。
エ 糸につけるおもりとして,油粘土を使用したが落ちやすく,代わりにボルトなどが良い。
オ 使用した台木はやや小さく,風が強いと倒れやすいので少し大きくした方が良い。

観測のしかた
観測のしかた

3.指導過程

 夜間観測以後の教室での授業展開は次のとおりである。


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