研究紀要第68号 「学校経営改善に関する研究 第2・3年次」 -052/075page
(4) むすび
教育目標の設定にあたっては,地域性を十分に検討して,学校課題という形でその内容を適正に盛り込むことが必要であることは前述した通りである。そして,“わが校の教育目標”と言えるような,独自性のあるものとすることが望まれる。
この事例は,教育目標の構造的理解に立ちながら,設定の手順を示したものであるが,各校の実状に即してこの考え方は活用できると思われる。
また,教育目標の具現は,最終的には学級の授業を中心とした諸活動に負う面が多いわけであるから,学級目標の吟味こそ最重要であり,学級の個性とか特徴を十分理解したうえで,重点目標との関連で設定された学年目標を,学級目標にどう構造的に位置づけるかを熟慮することが望まれる。