研究紀要第68号 「学校経営改善に関する研究 第2・3年次」 -058/075page

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7. 過  程
 教材内容に教育目標を具体的に位置づけることは,どの単元でも可能であるとは限らないが,本時では可能である。
to play tennis : テニスは欧米で盛んなこと
to study Japanese : 英語と逆であること
to be difficult for them : 難解であること
to learn Judo : 柔道は国際化されたこと
 日本の風俗習慣や伝統文化を通して,国際理解の基礎となる経験を与えることは大切であ'ると考える。
 ここで,教材内容と教育目標との関連が一体化され,具現化への第2の手だてとなる。

留意事項

 留意事項に教育目標を具体的に位置づけることは,授業を展開していくうえで大切なことである。指導の重点化を図り,理解を深化させ,教材の持つイメージを活性化させていくうえからも大切であると考える。
 ここで,留意事項と教育目標との関連が一体化され,具現化への第3の手だてとなる。

学習内容・活動

 学習活動に教育目標を具体的に位置づけることは,有効で,しかも重要であると考える。
 特に,本時のめあても,教材内容も,留意事項も,学習活動に組み込まれることによって,実効性がいっそう高まることになり,一連の具現化の手だてが,ここに集約される。
 ここで,学習活動と教育目標との関連が一体化され,具現化への第4の手だてとなる。
 
(5) むすび
 教育目標を各教科の授業に関連づけて具現化を図ることは,極めて大切なことであるが,具体的な過程や方法は十分理解されているとは言えない。
 本実践例は,教科の特性が十分配慮されているとはいい難いが,留意すべき手順と手だてが具体的に示されている。
 要約すると,次の事項が特に重要であると思われる。
 教育目標,重点目標,努力事項,実践事項学年目標,学級目標,(個人目標)を具体化し,実践事項を指導計画に位置づけること。
 具体化された実践事項を,学習目標(本時のめあて),教材内容,留意事項,学習活動に具体的に位置づけること。
 特に,実践事項と単元の一体化を図り,学習目標(本時のめあて),教材内容,留意事項に位置づけられた実践事項を,学習活動に組み込んで実効性を持たせること。

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