で「五月」,「十二月」を描きあげた。
B男の行動について観察者は次のように記録している。
また,E子の行動について観察者は次のように記録している。
以上のように,いずれも十分達成(+)の評価である。B男,E子は授業終了後に実施した「反省カード」による自己評価では,それぞれ次のように述べている。
B男:
|
「やまなし」は作者が作った言葉が多く入っていたのでむずかしかった。
絵を書く時間が短かった
いつもより授業がおもしろかった。 |
|
E子:
|
今日の授業で絵を書いたところがよかった。
よく発表できてうれしかった。 |
|
[3]
考察
・指導者,観察者ともにこの評価目標に対してマイナス・チェックはなく,くいちがいはなかった。むしろ,観察者の結果があまりにも揃いすぎて,評価基準が不適当ではなかったかという疑問が生じてきた。
そこで,B男,E子の自己評価法による「反省カード」を調べてみた。「いつもより授業がおもしろかった。」(B男)「絵を書いたところがよかった。」,「よく発表できてうれしかった。」(E子)という情意面におけるプラスの自己評価をしており,観察法による結果を裏づけるものとなった。
観察法と自己評価法を組み合わせることで,より客観性のある評価が可能になることがわかった。
・E子は,評価目標1ではおおむね達成(0)の評価であったが,評価目標2では十分達成(+)の評価を得ている。この点について観察者に次の記録がある。
この観察者はさらに次のように述べている。