研究紀要第69号 「『関心・態度』の評価に関する研究 III」 -023/058page

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合いにも加わっている状況が見られたと評価している。観察者の評価は次の通りである。

<表6>評価目標1における観察者(9名)の評価
抽出児
評価基準
A子 B男 C男 D男 E子 F子
十分達成(+) 2 2 1 0 0 5
おおむね達成( 0 ) 0 0 1 2 1 4
達成不十分(−) 0 0 0 0 0 0 0
                        (D男は欠席)

実際の授業は,教卓の両側に準備されたOHPのスクリーン2面(「五月」と「十二月」)に描かれた発表者のスケッチをもとにして話し合いが行われた。
観察者の記録に次のようなものがある。

観察者の記録

観察者の記録

実際に,授業の場面では教科書を見て答えていた者が多く,前時に描いた自分のスケッチを見ながら発表している者が少なかった。そのため評価のばらつきを生み,おおむね達成( 0 )の評価が多くなった。

この点について,児童の「反省カード」による自己評価の結果は次の通りである。

ウ 発表は活発にできましたか。
よくできた 12人 30.0%
だいたいできた 28人 70.0%
できなかった 0人 0%

エ 他の人が発表しているとき,それをよく聞きましたか。
よく聞いた 21人 52.5%
だいたい聞いた 19人 47.5%
聞かなかった 0人 0%

この自己評価法(多肢選択法)においても達成不十分(−)「できなかった,聞かなかった」の自己評価をした者はなかった。ウとエにおける十分達成(+)の差は項目の内容,性質によるものと考えられる。また,エにおける割合は,観察法の割合によく似た数を示している。

・C男に対する観察者2人の評価が分かれた。この評価目標についての十分達成(+)の評価基準は次のように設定している。

スケッチした情景をもとに効果的な話し合いができるよう工夫しようとしている。

観察者 T 1
観察記録……十分達成(+)

観察者T1のC男の活動に対する観察記録

観察者 T 2
観察記録……おおむね達成( 0 )

観察者T2のC男の活動に対する観察記録

観察者 T 1 ,T 2 のC男の活動に対する観察記録はほぼ同じである。しかしながら評価が分かれるという結果が生じた。

[3]  考察

・観察法による評価結果は,指導者と観察者の評価が一致している。児童の活動について,観察記


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