研究紀要第69号 「『関心・態度』の評価に関する研究 III」 -045/058page

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[2] 検証授業の評価計画

○「関心・態度」の目標
・選択した技が自己の能力で克服可能かどうか確認しようとする。
・連続技に取り入れる新しい技を練習しようとする。

評価目標・評価方法 評価基準 フィードバック
(+) ( 0 ) (−)
評価1
自己の能力に応じた克服可能な技を決めようとする。
〔観察法〕
生徒名簿にプラスとマイナス・チェックする。
本時に練習すべき自己の能力に応じた技を決めようとしている。 本時に練習すべき技を決めようとしている。 本時に練習すべき自己の能力に応じた技を決めようとしていない。 (知)チェック・カードの△印の種目を中心にして決めるよう指示する。
(知)チェック・カードの△印や学習カードの連続技をよく見比べるよう指示する。
(知)自分の判断では能力に合った技かどうか決められない生徒に対しては,班の仲間の意見を聴くよう指示する。
(情)技能の低い生徒には,難度の低い種目を選択するよう指示し,励ます。
a チェック・カードの△印の種目を何回も見直している。ときには○印や×印の種目と見比べている。
b チェック・カードの△印の種目のうち,自己の能力に合っているかどうかを考えながら(頭をひねる,相談する)○印をつけている。
c チェック・カードの△印の種目と学習カードの前時の連続技を見比べながら○印をつけている。
a チェック・カードの△印の種目と前時の連続技を見比べないで○印をつけている。
b 友だちの意見に従って○印をつけている。
a チェック・カードや学習カードを見ようともせず,本時に練習する技を決めていない。
b チェック・カードの記号に関係なく種目を決めている。
c チェック・カードの×印の種目の中から決めている。
評価2
選択した技が自己の能力で克服可能かどうかを練習を通して確認しようとする。
〔観察法〕

選択した技のうち自己の能力に応じた技を練習し,そのできばえを真剣に確認しようとしている。 選択した技が自己の能力で克服可能かどうかを練習を通して確認しようとしている。 選択した技の練習やそのできばえの確認をしようとしていない。 (知)技の要領がよく分からない生徒には,仲間や教師が技のポイントを助言する。
(知)実施者は,観察者に観察のポイントを伝えてから練習するよう指示する。
(情)練習回数の少ない生徒にはその理由をたずね,原因を除いてやり励ます。
(情)補助者やセーフティマットをつけて練習させる。
a チェック・カードの△印の種目を何回も練習している。
b 技のできばえを確認するために仲間に観察を頼んだり,観察結果をたずねている。
c 仲間の技のできばえを観察し、その結果を相手に教えている。
a チェック・カードの ○の中に△の記号 印の種目を一通り練習している。
b チェック・カードの記号に関係なく練習している。
c 技のできばえをたずねないで練習している。
d 仲間の技のできばえには無関心に練習している。
a 練習も観察もしないでいることが多い。
b チェック・カードを見ようともせず難度の低い技だけを練習している。
c 自己の能力では克服できそうにない技を練習している。
評価3
連続技に組み入れる新しい技を練習しようとする。
〔観察法〕

連続技を意識しながら,工夫したり努力して新しい技を練習しようとしている。 連続技に組み入れる新しい技を練習しようとしている。 連続技と関係のない技を練習しようとしている。 (知)技の要領がよく分からない生徒には,技のポイントを助言する。
(知)観察や補助のポイントがよく分からない生徒には指導する。
(技)それぞれの技の基本技能を練習させる。
(技)能力に合わない技を練習している生徒には,技を変更させる。
(情)練習回数の少ない生徒には,その理由をたずね,原因を除いてやり励ます。
a 技のできばえを確認するために仲間に観察を頼んだり,観察結果をたずねている。
b 補助を求めて練習している。
c 前後の技のつなぎを組み入れながら練習している。
d 仲間の技のできばえを真剣に観察し,その結果を相手に教えている。
a 技のできばえを確認しないで練習している。
b 補助を求めないで練習している。
c 前後の技のつなぎを組み入れないで練習している。
d 仲間の技のできばえには無関心に練習している。
a 練習も観察もしないでいることが多い。
b  ○の中に△の記号 印以外の種目を練習している。
c 自己の能力では克服できそうにない技を練習している。
d 今できる技だけを練習している。
評価4
本時の学習について反省しようとする
〔観察法〕


・生徒…

自己評価
相互評価
学習カードを見ながら,真剣に反省しようとしている。 反省しようとしている。 反省しようとしない。 (情)次時の連続技の構成のためには,本時の反省が大切であることを説明し反省を促す。
a 学習カードの反省文を読み自己評価をしたり,相互評価のための話し合いをしている
b 学習の様子を発言している。
c 教師の反省についての発問に対し,挙手をして意志表示をし,自分の意見をつけ加えている。
a 無造作に自己評価をしている。
b 相互評価の話し合いで発言をしないで,参加している。
c 教師の反省についての発問に対し,挙手をして意志表示をしている。
a 学習カードによって自己評価しない。
b 相互評価の話し合いと無関係の言動がある。
c 感想を書かない。
d 教師の反省についての発問に対し,意志表示をしない。
※ フィード・バック欄の(知)(技)(情)はそれぞれ認知面,技能面,情意面の手だてを表わす。


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