研究紀要第70号 「事例を通した教育相談の進め方に関する研究 第1年次」 -065/071page
オ.授業中、しばしばトイレに行きたがる児童生徒に対して
3. 非社会的行動の症状、行動の理解の程度
不登校については他の非社会的行動と比べ、対応まで理解されている割合が高く、症状についてもかなり理解されている。一方、選択性かん黙、チック、頻尿、抜毛のように小・中・高となるに従って「知らなかった」割合が高くなる非社会的行動や、逆に過敏性大腸症候群や自殺企画のように小・中・高となるに従って「知らなかった」割合が低くなる非社会的行動がある。これらは他の非社会的行動と比べて小・中・高とも「知らなかった」割合が高い。
自殺企画、過敏性大腸症候群を除いて症状については「症状・原因について知っている」「症状・原因・対応について知っている」を含めて半数以上の割合で理解されている。しかし、不登校を除く他の9つの非社会的行動については対応の理解が10%未満とかなり低い。不登校(登校拒否)
選択性かん黙(場面かん黙) 神経性おう吐 チック 抜毛 神経性食欲不振(思春期やせ症)