3. 個人の希望や特性を生かした研修(研究)組織
「
現 状
」
○ 現状の組織に対して,「全員で助け合い行きわたる組織でありたい。話し合い納得できる組織でありたい。個人の特性や希望を生かした組織でありたい」等の回答が多く,改善充実を望んでいることがうかがわれる。
● 要因としては,組織編成時における手続き上の配慮不足,有効な校内研修組織に対する理解不足等にあるものと思われる。
○ 小学校とほぼ同じ回答結果であった。特にこのことは20〜30代の若い年代層,女子教員に多くみられたことに注目しておきたい。
● 要因は小学校と同じように考えられる点もあるが組織編成時のリーダーの意識配慮不足・全員の組織成員としての自覚と協働意識の低さ等にもあるものと考えられる。
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課 題
> 改善の方向
○ 個人の意欲がいっそう高まるよう組織を作る手続き・内容等の改善工夫が必要である。
○ 現在の組織を見直し,研修内容によっては,再編成も考えるなど柔軟な姿勢で推進することが必要である。
○ 学校経営全体を通してリーダ,シップが発揮できるよう配慮するとともに,特に若い教師の能力を開発し育てるような態勢づくりに努力すること等が必要であろう。
4. 校内研体(研究)の時間の確保に対する工夫配慮
「
現 状
」
○ 校内研修時間は,大部分の学校で月や週の行事計画に位置づけて設定されている現状である。しかし,「授業時間の短縮,行事のない時の集中確保」の回答がみられるのは問題であろう。
● 要因としては,分掌事務内容の過多,事務処理に時間がかかり過ぎる等が考えられる。
○ 学校規模が大きくなると,月・週の行事計画に位置づけて実施することが低くなる傾向もみられる。特に,「研修時間は確保していない,個人の計画で実施」がみられることは問題であろう。
● 要因としては,ブロック研修や教科研修の重視にもあろうが,協働態勢づくりへの配慮不足等も考えられる。
○ 月や週の行事計画に位置づけて実施するは少なく,「ブロック研究等で,会議や行事を調整して,長期休業に集中して」の実施が一般的傾向である。
● 要因としては,全校的な共同研究時間の確保や位置づけをした実施が少ないことが考えられる。
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課 題
> 改善の方向
○ 学校経営過程全体の中で,分掌事務の精選と効率的な処理の仕方を工夫改善する必要がある。
○ 研修時間の確保に対する意識態勢づくりと,研修時間の効率的な活用法について工夫・改善に努める必要がある。
○ 学校体制として研修時間の確保に努めるとともに,学校の特性に合った研修推進が必要である。
<実施の段階>
1. 研究実践推進上における成長としての自覚,個人の意欲・参加態度
「
現 状
」
○ 校内研修が中止になり個人研修になった場合には,「校務分掌・学級事務処理に,個別指導や部活動指導に」が一般的で,個人研修は後回しになる傾向がみられる。
● 要因としては,個人研修の重要性の認識不足,校内研修における個人研修の位置づけと校内研修体制の不明確さ等が考えられる。
○ 校内研修中止の場合については小学校と同傾向であるが,特に年代の高い層ほど「事務処理に使う」若い層ほど「部活動等に使う」の傾向がみ