研究紀要第72号 「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究 第1年次」 -046/126page

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IV 調査の概要

1. 調査の目的

 この調査は,研究主題にかかわる基礎・基本と個性についての教師の意識や現状について実態を把握し,研究主題に基づく理論構築及び研究仮説設定の基礎資料にすることが目的である。調査票作成にあたっては,現在どのような考えのもとに指導をし,更にどのような指導がより効果を上げることができるかなど,学習指導の現状と今後の指導の在り方についての意識を把握することができることをねらいとした。

2. 調査の実施方法

(1)調査の対象
 調査の対象は,校長,教頭,養護教諭,講師を除く全教諭とした。

  1. 調査対象学校数
     調査対象学校数の算出にあたっては,県下各学校の規模別分類を基準にして,各規模別にそれぞれ5%を抽出した。抽出に際しては,地域的な片寄りをなくすよう考慮した。調査対象学校数は,表 4−1のとおりである。

    <表 4−1> 調査対象学校数
    校種    規模 合計
    小  学  校 20 9 2 31
    中  学  校 8 3 1 12
    高 等 学 校 3 2 3 8
    合    計 31 14 6 51

     調査対象学校数の算出の基準である県下各学校規模別分類は,表 4−2のとおりである。

    <表 4−2> 県下各学校規模別分類(校数)
    校種    規模 合計
    小  学  校 396 181 33 610
    中  学  校 150 59 27 236
    高 等 学 校 50 28 48 126
    合    計 596 268 108 972

     なお,県下の学校総数は,国立,私立を含め,各分校を1校としておさえ,分類基準は次のようにした。

    <小・中学校> <高等学校>
    ・小規模校 1〜11学級 生徒数300名以下
    ・中規模校 12〜25学級 301〜800名
    ・大規模校 26学級以上 801名以上

  2. 調査対象者数
     調査対象者数は,表 4−3のとおりである。

    <表 4−3> 調査対象者数
    校種    規模 合計
    小  学  校 163 276 75 514
    中  学  校 100 133 43 276
    高 等 学 校 45 80 170 295
    合    計 308 489 288 1085

(2)調査の期間
 昭和62年10月〜11月

(3)調査票回収数及び回収率
 調査票回収数及び回収率は,表 4−4のとおりである

    <表 4−4> 調査票回収数及び回収率

校  種 依頼者数 回収数 回収率
小  学  校 514 410 80%
中  学  校 276 237 86
高 等 学 校 295 266 90
合   計 1085 913 84

3.調査結果の集計と分析・考察の観点

 調査結果の集計は,本センターの情報処理教育係でコンピュータ処理により行った。
 結果と分析は,校種別傾向・全体的傾向をその基本にすえた。そして,分析・考察を更に深めるために,小学校における低・中・高学年の傾向,中学校・高等学校における教科別傾向及び設問ごとの相関などについて多角的に行い,調査領域ごとに考察を加えた。

児童生徒対象調査について
 小学校899名,中学校829名,合計1728名の児童生徒を対象として実施した。


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