研究紀要第72号 「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究 第1年次」 -049/126page
基礎的・基本的な内容を「主に知識・理解,技能,関心・態度」と答えている人についての分析
- 小学校では「十分行っている」と「かなり行っている」を合わせた割合が「技能」に比べて「知識・理解」がやや高い。
- 中・高等学校では「十分行っている」と「かなり行っている」を合わせた割合が「技能」に比べて「知識・理解」の方がかなり高い。
- 「知識・理解」については「十分行っている」と「かなり行っている」を合わせた割合は小・中・高等学校ともに高い。
<図 1−6>「知識・理解」,「技能」,「関心・態度」の指導
- 基礎的・基本的な内容として「主に知識・理解,技能,関心・態度」としてとらえている割合は図 1−2 によると50%である。そのうち「関心・態度」の指導を行っている程度を見ると,「十分行っている」と「かなり行っている」を合わせた割合が60%であるので,この二つを考えると,この数字は小学校全体の約30%と低い割合となる。
- 高等学校では「技能」の指導を,十分又はかなり行っている割合が,他と比べて低い。
- 小・中・高等学校を比較すると,「関心・態度」の指導を十分又はかなり行っている割合が,小学校と比べて,中・高等学校が高いのが特徴である。
(4) 基礎的・基本的な内容の定着を図る指導(その 2)
〔設問 4〕学習指導において基礎的・基本的な内容の定着を図るために,特にどのようなことをしていますか。(複数回答可)