研究紀要第72号 「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究 第1年次」 -053/126page
- 個人差を感じる対象として,小学校では「知識・理解」と「学習速度」の2項目が比較的高い割合を示し,「興味・関心」が低い割合を示している。
- 中学校では,「意欲・態度」と「知識・理解」の2項目が比較的高い割合を示し,「見方や考え方」が低い割合を示している。
- 高等学校では,「意欲・態度」がかなり高い割合,「知識・理解」が比較的高い割合を示し,「見方や考え方」が低い割合を示している。
- 小・中・高等学校の関連についてみると,校種間における差がないのは「知識・理解」と「見方や考え方」の2項目である。「知識・理解」は高い割合を示し,「見方や考え方」は低い割合を示している。
- 小・中・高等学校と進むにつれて割合が高くなっているのは,「意欲・態度」と「興味・関心」の2項目である。特に,高等学校における割合が,小・中学校よりかなり高くなっている。
- 逆に,小・中・高等学校と進むにつれて割合が低くなっているのは,「学習速度」である。
- 個人差を感じる対象を教科別にみた場合,まず,中学校では「意欲・態度」がすべての教科において高い割合を示している。逆に,「見方や考え方」はすべての教科で低い割合を示している。他の対象項目では,教科によってかなりの差がみられる。
- 高等学校において,教科による差がみられないのは3項目あるが,「意欲・態度」は高い割合,「見方や考え方」は低い割合を示し,「興味・関心」は中間に位置している。他の対象項目では,教科によってかなりの差がみられる。
- 中・高等学校ともに「知識・理解」,「学習速度」,「操作・技能」の3項目が,教科によって