研究紀要第72号 「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究 第1年次」 -056/126page
- 「その他」としては,「年間を通して」「在校期間を通して」等の記述があった。それらと「1学期間内」も合わせて考えると,ある程度の期間が必要という傾向がうかがえる。
イ. いつごろから始められると思いますか。
<図 3−4>始められる時期
- 小・中・高等学校とも「小学校から」始められると考えている。
- 小・中・高等学校と進むにつれて「小学校から」始められると考える割合は低くなっている。
- 小学校では97%が「小学校から」始められるとしている。中・高等学校では,それぞれの学校の時期から始められると考える割合が高くなっている。
ウ. 次の教科群の中で効果的にこの方法が導入できると思う教科をあげてください。(複数回答可)
<図 3−5>導入可能な教科(小学校のみ)
- 低・中・高学年とも圧倒的に算数が多く,次に体育,更に国語(低学年では逆の順序)があげられている。理由としては,これらの教科は,一人一人の進度の違いがとらえやすいという教科の特性によるものと考えられる。
エ. 導入するのにどのようなことが,特に必要だと思いますか。(複数回答可)
<図 3−6>導入可能な方法(小学校)
- 低・中学年では「教材の精選」「方法・手順」が多くあげられているが,高学年においては「 T−T 導入」を必要とする割合が高いため,結果として全体の傾向では「 T−T 導入」が2番目になっている。
- 「多目的スペース」については,低・中・高学年とも他の方法ほどの割合はあげられていない。