研究紀要第72号 「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究 第1年次」 -058/126page
- 「強く感じる」「感じる」を合わせると,小・中・高等学校とも過半数を占めている。児童生徒の興味・関心を重視していこうとする傾向が見られる。
- 「あまり感じない」についての回答がかなりあることが目立っている。
- その方法は,実際に導入できると思いますか。
<図 3−9>導入の可能性
- 「できる」と「条件が整えばできる」を合わせると,ほぼ70%ができると回答している。児童生徒の興味・関心に即した学習をさせたいという願いの表れと受け止められる。しかし,その中でも「条件」ということが重要な意味を持つことになるが,「条件」については,学校,学級,児童生徒の実態からとらえ回答したものと考えられる。
- 「わからない」については,15%から21%と高い割合を示している。
- その方法の導入が「できる」「条件が整えばできる」と答えた方は,以下に答えてください。
ア.どのような範囲ならばできると思いますか。
<図 3−10>導入可能な範囲
- 小・中・高等学校ともに,「単元(題材)内」ならばできるという回答が最も多い。
- 「単元(題材)内」「1学期間内」ならばできるとする回答を合わせてみると,ある程度の期間が必要であるという傾向がうかがえる。
イ.いつごろから始められると思いますか。
<図 3−11>始められる時期
- 「始められる時期」は,小・中・高等学校間に差が見られる。
- 中・高等学校とも約30%がそれぞれの学校の時期から始められるとしている。