研究紀要第72号 「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究 第1年次」 -059/126page
ウ. 次の教科群の中で効果的にこの方法が導入できると思う教科をあげてください。(複数回答可)
<図 3−12>導入可能な教科(小学校のみ)
- 低・中・高学年とも「導入できる教科」として,一番割合の高いものは「算数」ということが読み取れる。更に,「体育」,「国語」と割合の高い教科が続く。これは,児童の興味・関心の違いがとらえやすいという教科の特性によるものと思われる。
エ. 導入するのにどのようなことが特に必要だと思いますか。(複数回答可)
<図 3−13>導入可能な方法(小学校)
- 低学年では,「方法・手順」,中学年では,「 T−T の導入」,高学年では,「教材の精選」が,それぞれ一番高い割合を示している。学年の発達段階を考えた結果であると思われる。
<図 3−14>導入可能な方法(教科別)
- 「 T−T の導入」については,中・高等学校の理科,中学校の数学が高い割合を示している。「多目的スペース」については,高等学校の美術が高い割合を示しているのが特徴と言える。
- その方法の導入が「できない」と答えた方は,その理由を書いてください。
- 小学校では,「時間の制約」,「発達段階の程度」,「児童数と教員数の関係」等を取り上坑「できない」と回答し,理由づけされていた。
- 中・高等学校では,「学力差・能力差」,「生徒数と教員数の関係」,「入試制度」等を取り上げている。