研究紀要第72号 「基礎・基本の定着と個性の伸長に関する研究 第1年次」 -065/126page
的な意見は少ない。
・ 考 察
ティーム・ティーチング(交換授業や分割担当ではない)が,最近話題になっているとはいえ,実践は少ないようである。しかし,本調査では必要性を感じている回答者がかなりおり,89%が実際に導入できると考えている。このことから,回答者は,「教師が専門性を生かし,指導計画・実施・評価の全過程を複数の教師で協力して行えば,現状を改善する方法を見出し得るのではないか」と考えているものと思われる。しかし,実践への条件は厳しいようである。この指導方法を困難なものにしている原因を探り,解決する方法を研究することは,価値の高いものと思われる。5. 児童生徒の実態把握
・ 結果と分析
(1) これから指導する単元(題材)に入る前に,児童生徒の実態を調べていますか。
<図 5−1> 実態把握の状況
- 小・中・高等学校ともなんらかの方法で実態を把握しようとしているが,小・中・高等学校と進むにつれて調べていない回答者が多くなっている。特に,高等学校では,「ほとんど調べない」,「まったく調べない」を合わせると40%にも達している。
(2) 「いつも調べる」「ときどき調べる」と答えた方は,以下に答えてください。